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正代、かど番Vへ光明!1敗キープ琴勝峰に大関の貫禄見せる/初場所

正代、かど番Vへ光明!1敗キープ琴勝峰に大関の貫禄見せる/初場所

正代(奥)は琴勝峰を押し出して3勝目。大関の意地で順調に白星を積み重ねる(撮影・尾崎修二)

正代(奥)は琴勝峰を押し出して3勝目。大関の意地で順調に白星を積み重ねる(撮影・尾崎修二)【拡大】

 今場所、正代は翌日の対戦相手を当日まで目や耳に入れず、取組のある昼間に知るようにしている。琴勝峰は初顔合わせの相手で、「ドキッとした。ちょっと緊張したけど、自分のかたちにもっていけた」と苦笑いを浮かべた。

 熊本農高で養鶏を専攻した正代は、食品の本質を見抜く目を持っている。鶏卵にも詳しく、産みたての卵でも新鮮とは限らないという。「産んだ卵の殻の表面には膜がある。そのままだと品質は下がりにくい。膜を洗浄してしまうと、その殻の品質は落ちていく。その膜は空気を通しても細菌は通さない」。

 産みたての卵の殻の表面は「クチクラ」というタンパク質の薄い膜で覆われており、親鶏から離れ栄養を与えられなくても菌やウイルスからひなの命を守る仕組みがある。正代によれば、指先の微妙な感覚でざらざらしているという。

 大関の地位も卵に通じ、見せかけだけでは“上質”とはいえない。「足も出ていたし、このまま連勝していきたい」。最後まで優勝を争う、大関の責任がにじみ出る。(奥村展也)