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【江本孟紀氏Big対談】福永祐一の父・洋一さんと同窓生だった 2人つなぐ不思議な縁

【江本孟紀氏Big対談】

福永祐一の父・洋一さんと同窓生だった 2人つなぐ不思議な縁

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江本孟紀氏(右)と対談した福永祐一騎手。無敗3冠達成翌日の大阪サンスポ1面を手に写真に収まった(撮影・岩川晋也)

江本孟紀氏(右)と対談した福永祐一騎手。無敗3冠達成翌日の大阪サンスポ1面を手に写真に収まった(撮影・岩川晋也)【拡大】

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 評論家生活40年目を迎えた本紙専属評論家の江本孟紀氏(73)が、各界の大物に迫る豪華対談。最終回に登場するのは、昨年、コントレイルに騎乗して皐月賞、日本ダービー、菊花賞のクラシックレースを制し、無敗の3冠馬に導いた中央競馬の福永祐一騎手(44)です。親子ほど年の離れた2人に共通する縁、騎手になったきっかけなど、初対面ながら話は尽きることなく続きました。 (取材構成・川端亮平、利根川弘生)

 江本氏(以下、江)

 「はじめまして。会うのを楽しみにしていました」

 福永騎手(以下、福)

 「光栄です。よろしくお願いいたします」

 江 「実は私、福永さんのお父さん、洋一さん(別項)と同じ高知の潮江(うしおえ)中学出身で、学年がひとつ上だったんですよ。競馬はあまり詳しくなかったのですが、『福永』という名前だけはずっと頭にありました。高知の誇りですからね」

 福 「ありがとうございます。父と面識があったんですか」

 江 「それはなかったんですけど、高知競馬場が近くにあったから、競馬関係の仕事をしている人の子がたくさん学校に通っていましたね」

 福 「父は姉の夫が高知競馬で働いていて、そこで一緒に暮らしていました」

 江 「お父さんのことで一番記憶にあるのは、昭和56年に阪神がアメリカのアリゾナでキャンプをすることになって、大阪空港から飛行機に乗り込んだら、同じ便に車いすのお父さんがリハビリに行くために乗っていて。他の選手が『福永洋一だ』ってちょっとした騒ぎになってね。同じ中学で不思議な縁だなあと思って。ずっと息子さんと話をしたいと思っていたんですよ。お父さんのその頃の様子は」

 福 「覚えていないですね。僕はまだ2歳でしたから。物心ついたころには、父がリハビリしているというのは当たり前だったので、一般の家庭と違うという意識はなかったです。サポートしてくださる方がたくさんいたので、不幸せな思いをしたことはなかったですね」

 江 「そういうお父さんの姿も見てきて、騎手になろうと」

 福 「きっかけは武豊さんです。実家が隣で、僕の家には父のトロフィーや写真がたくさん飾ってあったんですけど、競馬番組が流れることは一切なく、競馬とは疎遠な感じで幼少期を過ごしていました。中学に入ったころ競馬がブームになって。スポーツ紙の1面を飾ることも多く、その中で豊さんが華々しく活躍されているのを見て、ですね」

 江 「お父さんが直接のきっかけではなかったんですね」

 福 「そうですね。ただ、豊さんもお父さん(故邦彦氏)が有名なジョッキーで、置かれている環境は似ているなと。最初は自分も豊さんみたいになれるんじゃないかっていう軽い気持ちでした。馬にも乗っていなかったのに」

 江 「全く乗っていなかったんですか」

 福 「小学5年のときに、栗東市(滋賀県)の少年団で1年間だけ乗馬に通ったんですけど、部活のサッカーが楽しかったので、やめてしまいました」

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