柔道の世界ランキング上位者で争うマスターズ大会最終日は13日、ドーハで男女計5階級が行われ、東京五輪女子78キロ級代表で2018年世界女王の浜田尚里(自衛隊)が決勝でマドレーヌ・マロンガ(フランス)に優勢で敗れた。初戦の2回戦から3試合連続で一本勝ちしたが、19年世界選手権決勝で敗れた相手に再び屈した。
東京五輪男子100キロ超級代表で16年リオデジャネイロ五輪2位の原沢久喜(百五銀行)は初戦の2回戦でウクライナ選手に一本負けし、敗退した。足技に倒れた際に右肩を負傷したとみられる。
東京五輪男子90キロ級代表の向翔一郎(ALSOK)は2回戦でベカ・グビニアシビリ(ジョージア)に寝技で一本負けして敗退が決まった。
男子100キロ級と女子78キロ超級に日本勢は出場しない。(共同)
増地克之・女子日本代表監督の話「(女子で4階級制覇の)フランス勢が東京五輪で最大のライバルとなることを改めて実感した。今回は勝敗よりも試合数の確保が目的。出場選手全てが決勝に上がり、目標の一つは達成できたと思う」
井上康生・男子日本代表監督の話「厳しい結果となった。特に東京五輪代表の向と原沢は課題が多く見つかった。1年ぶりの試合で、敗因の一つは試合勘。環境が許されるならば、一つでも多く実戦を積めるプランニングが必要だと感じた」