4連敗の貴景勝。力なく両手を土俵についた=両国国技館(撮影・尾崎修二)【拡大】
大相撲初場所4日目(13日、両国国技館)貴景勝は先場所覇者とは思えない深刻な不振だ。新入幕の2017年初場所以来となる初日からの4連敗。初の綱とり場所は一転、このままでは勝ち越しも心配されるような状況に陥った。
過去7勝2敗の宝富士に苦杯をなめた。突き、押しで前に出たが仕留められない。右を手繰られて左上手を許し、上手投げに屈した。今場所初めて取組後のリモート取材に応じなかった。
八角理事長(元横綱北勝海)は敗因に「気持ちしかないだろう。土俵際で見てしまったから回り込まれた」と指摘。土俵下で見守った伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「4連敗は精神的にも厳しいかもしれない。持ち直して全部勝つくらいの気持ちでいってほしい」と奮起を促した。