2021.1.12 19:44

大鵬の孫・王鵬ついに初白星「よかった」/初場所

大鵬の孫・王鵬ついに初白星「よかった」/初場所

王鵬は寄り切りで貴源治に勝利=両国国技館(撮影・長尾みなみ)

王鵬は寄り切りで貴源治に勝利=両国国技館(撮影・長尾みなみ)【拡大】

 大相撲初場所3日目(12日、両国国技館)史上2位の32度の優勝を誇る元横綱大鵬(故人)の孫、新十両王鵬(20)が貴源治(23)に寄り切りで勝利し、関取デビューの場所で初白星をあげた。人気の業師、東十両10枚目の宇良(28)は白鷹山(25)を送り出して無傷の3連勝。今場所は初日からコロナ関連で休場力士が多数出ており、場所中に感染が拡大すれば打ち切りの可能性もある中で対策を徹底して行われる。

 関取デビューした新春の土俵で「昭和の大横綱」大鵬の孫、王鵬がついに初白星を手にして連敗を2で止めた。頭から当たって貴源治と左四つ。最後は土俵際まで押し込むと力強く寄り切った。

 「攻め続けられてよかった。体が冷えずに土俵にいけました。(初白星は)よかったです」

 右の額から流血するほどの気合をみせて、歓声禁止の館内から祝福の拍手を浴びた。得意の押し相撲ではなく、偉大な祖父譲りの左四つにも「自分の力が一番出るのは押し相撲なので」。土俵上とは対照的な20歳の淡々とした姿が頼もしい。

 幕下時代とは時間の使い方が変化した。土俵入りなど新たなルーティンも加わり、2連敗中には「アップしてから一番いいときに土俵に上がれていない」と不安材料を口にしていたが、この日は適応力を発揮。初日の取組前のウオーミングアップ時間が早すぎた反省点を修正したという。

 王鵬も「ちょうど合ってきたという感じです」と、自身の成長にうなずいた。コロナ関連で休場力士が多数出るなど厳戒態勢の初場所だが、大器の活躍は館内やテレビの前の相撲ファンの注目を集める。

 「得意な前に出る相撲がとれたらなと思います」と静かに闘志を燃やす20歳。大鵬は新十両の昭和34年夏場所で9勝6敗と勝ち越した。孫は3日目を終えて1勝2敗と黒星先行だが、この日の白星をきっかけに序盤戦で盛り返す。(新里公章)

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