2021.1.11 12:00

【ベテラン記者コラム(93)】高校スポーツ花盛りの年末年始 コロナ非感染のキーワードは「屋外」か

【ベテラン記者コラム(93)】

高校スポーツ花盛りの年末年始 コロナ非感染のキーワードは「屋外」か

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後半、自身3本目のトライを決める大阪桐蔭の矢崎(左)=5日、花園ラグビー場(いずれも門井聡撮影)

後半、自身3本目のトライを決める大阪桐蔭の矢崎(左)=5日、花園ラグビー場(いずれも門井聡撮影)【拡大】

 全国高校ラグビーは桐蔭学園の2連覇で終了した。100回目の記念大会として史上最多の63校が参加。62試合が無事に行われた。

 無事に、というのはもちろん、新型コロナウイルスのことである。その影響で、大会は全試合無観客とはなったが、とにもかくにも、選手やスタッフをはじめ大会関係者がウイルスに感染したという話を聞かなかったのは喜ばしいことだった。

 年末年始は高校スポーツが花盛りだ。そんな中でバスケットボールの全国高校選手権(ウインターカップ)では大会直前と大会中に感染者が出るなどして、終了までに7チームが棄権、辞退した。バレーボールでも男子の優勝候補に感染者が発生した。1チーム15人と人数が多く、タックルやスクラムなど“濃厚接触”や“密”となるプレーが多いラグビーに感染者が出ないのは、不思議なように見えるかもしれない。

 これにはチームの努力が第一に挙げられよう。ほかの競技でももちろん取り組んでいることには違いないが、練習前後のうがいや手洗い、頻繁なアルコール消毒などを、きちんとやっているチームが多い。優勝した桐蔭学園は、大会中の練習でも、選手たちはマスク着用でプレーしていた。使ったボールを女子マネジャーがこまめに消毒するチームもあった。

 一つのキーワードが、「屋外」ということかもしれない。感染症の専門家でもない者が軽々に述べることではないかもしれないが、大学やトップリーグでも、感染者が出たチームはあったが、ほとんどが合宿所での生活や、複数人数での会食が原因と考えられている。シーズン中には日体大、東海大に感染者が発生してはいるが、対戦相手までには影響が及んでいない。

 11日に決勝が行われた全国高校サッカー選手権も、緊急事態宣言発令を受けて準決勝、決勝は無観客となったが、チームに感染者は出ていない。これも屋外で行うスポーツであることが関係しているのではないか。強烈な寒波が日本列島に到来しているが、屋外で寒さを吹き飛ばす選手たちは、コロナのうさも吹き飛ばしてくれているようだ。(田中浩)