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【ベテラン記者コラム(85)】角田裕毅、ホンダの後ろ盾失ってもF1で生き残る一発の速さと優しい走り

【ベテラン記者コラム(85)】

角田裕毅、ホンダの後ろ盾失ってもF1で生き残る一発の速さと優しい走り

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アルファタウリ・ホンダからF1デビューする角田裕毅(C)Getty Images / Red Bull Content Pool

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 自動車レースの最高峰で、2014年の小林可夢偉以来、7年ぶりの日本人ドライバーが誕生した。F1シリーズのアルファタウリは来季、下部のF2で今季3勝を挙げた、20歳の角田裕毅を起用することを決めた。F1で正ドライバーとなった日本人の中で最年少デビューとなる。

 「F1でレースをすることは、日本で応援してくれるファンの皆さんの夢を背負って戦うことでもあると思っている。皆さんと一緒にさらなる夢をかなえられるよう、これからも全力で戦う」

 神奈川・相模原市出身の角田は父の手ほどきを受け、4歳でカートに乗り始めた。16年にフォーミュラカーのレースに初出場してから、5シーズンで最上位カテゴリーまで到達。F3を主戦場とした19年からはアルファタウリの兄弟チーム、強豪レッドブルの育成システムで腕を磨き、F1で7度の年間総合優勝を果たしたミヒャエル・シューマッハー氏の息子で、今季のF2王者となったミック・シューマッハー(ドイツ)ら、海外の若手トップとしのぎを削ってきた。

 角田が所属するレッドブル・ジュニアチームはヘルムート・マルコ氏が責任者を務め、これまでF1で4度の総合王者に輝いたセバスチャン・フェテル(ドイツ)やF1史上最年少Vのマックス・フェルスタッペン(オランダ)など、数々の名ドライバーを輩出した。その一方で結果を残せなかった場合、解雇や他カテゴリーへの転向を余儀なくされる厳しいプログラムとしても知られる。冷徹な77歳のマルコ氏は「ここ10年、F1で成功した日本人はいない。裕毅のように若く、向上心のあるドライバーが日本のモータースポーツ界をまた盛り上げてくれると信じている」とハッパをかけた。

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