日本相撲協会は25日、東京・墨田区の両国国技館で来年1月の初場所(10日初日、国技館)の番付編成会議を開き、「昭和の大横綱」といわれた元横綱大鵬(故人)の孫で、西幕下筆頭の納谷(20)=本名納谷幸之介、東京都出身、大嶽部屋=の新十両昇進を発表した。
「関取」と呼ばれる十両昇進を機にしこ名を本名から「王鵬」へ改めた。東京・江東区の大嶽部屋でオンラインによる会見に臨んだ王鵬は「祖父の『鵬』の字をいただけてうれしい。(本名よりも)力士らしいと思う」と気持ちを新たにした。父は元関脇貴闘力の鎌苅忠茂さん(53)の三男で、191センチ、175キロと祖父の現役時代を上回る体格に恵まれ、「やるからには一番上(横綱)を目指していきたい」と意気込んだ。