2020.11.23 05:03(1/2ページ)

来場所さぁ綱とり!貴景勝が大関初V、決定戦は「脳を止めて体に任せた」/11月場所

来場所さぁ綱とり!貴景勝が大関初V、決定戦は「脳を止めて体に任せた」/11月場所

特集:
貴景勝
照ノ富士との優勝決定戦を制し、涙をこらえる貴景勝。大関の責任を果たし、来場所は「綱とり」に挑む (撮影・桐原正道)

照ノ富士との優勝決定戦を制し、涙をこらえる貴景勝。大関の責任を果たし、来場所は「綱とり」に挑む (撮影・桐原正道)【拡大】

その他の写真(1/3枚)

 大相撲11月場所千秋楽(22日、両国国技館)一年納めの場所は大関貴景勝(24)が本割で敗れて13勝2敗で並んだ小結照ノ富士(28)との優勝決定戦を押し出しで制し、小結だった平成30年九州場所以来、11場所ぶり2度目の優勝を飾った。大関の優勝は29年初場所の稀勢の里以来。来年1月の初場所(10日初日、両国国技館)では初の「綱とり」に挑む。今年は5場所(5月場所は中止)すべて優勝者が違い、年間の全場所で異なる力士が制したのは3年以来29年ぶり。

 一片の迷いもない。体中の骨がきしむほど、貴景勝は立ち合いに全身全霊を込めた。本割で照ノ富士に浴びせ倒され、2敗で並んだ。乱れたまげを結い直す東の支度部屋。大関として初の優勝を懸けた決定戦の土俵へ向かう腹は固まっていた。

 「脳の指令を受けて体は動くが、初めて脳を止めて、体に任せてやった」

 頭で当たって、両腕を力いっぱい伸ばすと照ノ富士の上体が浮き上がる。二の矢から一気に前へ出た。相手を押し出した瞬間、感極まったようなまばたきを見せ、天を見上げた。

【続きを読む】