2020.11.23 05:02

照ノ富士、賜杯あと一歩届かずも「来場所につながる」大関復帰へ前進13勝/11月場所

照ノ富士、賜杯あと一歩届かずも「来場所につながる」大関復帰へ前進13勝/11月場所

優勝決定戦で貴景勝(手前)に押し出される照ノ富士。3度目の賜杯は逃したが、大関復帰の足掛かりとした (撮影・桐原正道)

優勝決定戦で貴景勝(手前)に押し出される照ノ富士。3度目の賜杯は逃したが、大関復帰の足掛かりとした (撮影・桐原正道)【拡大】

 大相撲11月場所千秋楽(22日、両国国技館)賜杯にはあと一歩届かなかったが、照ノ富士が本割で大関貴景勝を撃破し、優勝決定戦に持ち込んだ。元大関の意地をみせ、2横綱2大関が休場する中、主役級の輝きを放った。

 「今の自分のできることは精いっぱいやったと思います。(優勝決定戦は)来場所につながる」

 取組後も厳しい表情は変えなかった。1差で追う本割では貴景勝のいなしに泳いだが、こらえて向き合うともろ差しから浴びせ倒して首位に並んだ。息を整えて向かった優勝決定戦では一方的に押し出されたが、三役復帰場所で堂々の13勝。「直近3場所を三役で計33勝以上」が目安となる大関返り咲きへ、力強く一歩を踏み出した。

 大関陥落後、翌場所に10勝を挙げられずに特例を生かせず、再挑戦で大関に戻ったのは昭和52年初場所後に復帰した魁傑のみ。度重なるけがで序二段まで落ちながら17場所ぶりに三役に戻った苦労人は「毎場所、できることを全部やって臨んでますから、ちょっとずつよくなっている」と復活へ手応えをにじませた。

 関取に戻った令和2年は幕尻での復活Vを果たし、一年納めの今場所は優勝同点の好結果で締めた。29日に29歳になる照ノ富士は来年に向け「元の位置に戻る。それだけ」ときっぱり。前例のない復活ロードを歩む男が、令和3年も大相撲に新たな歴史を刻む。

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