2020.10.13 02:00

JOC、性的画像対策へ 被害拡大、女子選手が声

JOC、性的画像対策へ 被害拡大、女子選手が声

 女子選手が競技会場で性的な意図で写真を撮影されたり、会員制交流サイト(SNS)にみだらな文章や画像を拡散されたりする被害拡大を受け、日本オリンピック委員会(JOC)が選手の環境を守るため競技横断的な対策に乗り出すことが12日、関係者への取材で分かった。中高生や全国に広がる問題を踏まえ、各競技団体へ実態把握のヒアリングを実施。日本スポーツ協会や全国高等学校体育連盟などとも連携を目指し、連名で被害防止の声明文を出すなど具体策の検討に入る。

 今年8月ごろ、陸上の日本代表経験もある複数の現役女子選手から日本陸上競技連盟のアスリート委員会へ相談があった。競技中にお尻や胸など体の一部分をアップにした写真を無断で撮影される被害が多発していたという。近年、性被害を告発する「#MeToo」や性暴力根絶を訴える「フラワーデモ」といった運動が活発になる中で、日本の女性アスリートが声を上げ始めた形だ。

 法務省の性犯罪に関する刑事法を見直す検討会では「盗撮罪」の創設が議論の一つで、今後の焦点となる。9月には女子選手の被害も指摘された。来夏の東京五輪に向け、日本陸連の風間明事務局長は「スポーツを愚弄する問題の取り締まりを法的に何かできないか。陸上界では袋小路に長年入っていたが、一歩踏み出した」と述べた。