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【ベテラン記者コラム(55)】F1撤退のホンダ、本当に「一定の成果を得ることができた」のか

【ベテラン記者コラム(55)】

F1撤退のホンダ、本当に「一定の成果を得ることができた」のか

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2019年オーストリアGPで優勝し、表彰台でホンダのロゴを示すマックス・フェルスタッペン(C)Getty Images / Red Bull Content Pool

2019年オーストリアGPで優勝し、表彰台でホンダのロゴを示すマックス・フェルスタッペン(C)Getty Images / Red Bull Content Pool 【拡大】

 トランプ米大統領が新型コロナウイルス検査で陽性だったとツイッターで公表した2日、モータースポーツでも世界に衝撃が走った。自動車レースの最高峰、F1シリーズにパワーユニット(PU)供給で参戦しているホンダが、環境技術への取り組みを理由に2021年シーズンを最後に撤退すると発表したのだ。

 ホンダは1964年にF1初参戦。撤退と復帰を繰り返しながら、これまでに通算77勝している。リーマン・ショックによる業績悪化のため08年限りで第3期の活動を終了したが、15年にマクラーレンへのPU供給で7季ぶりに復帰。現在はレッドブル、アルファタウリの2チームとコンビを組んでいる。

 19年6月のオーストリア・グランプリ(GP)でレッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が13年ぶりの勝利をもたらした。アルファタウリと提携50戦目を迎えた今年9月のイタリアGPではピエール・ガスリー(フランス)が初優勝を飾るなど、復帰後は5勝を挙げた。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、「ともに成し遂げた成功を誇りに思う」とコメント。アルファタウリのフランツ・トスト代表は、「決断の背景にある理由を尊重する」と感謝した。

 撤退1年前に発表したのは、新たなPU探しが求められるレッドブルとアルファタウリに対する配慮だろう。両チームはホンダから供給を受ける前はルノー製PUを搭載していたが、ともに“けんか別れ”している。

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