2020.7.28 05:02

10・11出雲駅伝、コロナで中止 市長が会見「総合的に判断した」

10・11出雲駅伝、コロナで中止 市長が会見「総合的に判断した」

昨年大会で出雲大社前をスタートする選手たち。シーズン到来を告げるレースが、コロナ禍で中止に追い込まれた

昨年大会で出雲大社前をスタートする選手たち。シーズン到来を告げるレースが、コロナ禍で中止に追い込まれた【拡大】

 島根県出雲市は27日、新型コロナウイルス感染拡大のため、10月11日に開催予定だった第32回出雲全日本大学選抜駅伝を中止すると発表した。中止は台風で開催を取りやめた2014年以来、2度目となる。市は、大会を共同で主催する日本学生陸上競技連合と開催の可否を協議していた。出雲駅伝は全日本大学駅伝、東京箱根間往復大学駅伝と合わせた「大学3大駅伝」の初戦として毎年注目されている。

 新型コロナウイルスの影響が大学駅伝に波及した。3大駅伝の初戦、出雲駅伝の中止が決定した。

 「大会に関わるすべての皆さまの安全を最優先に、総合的に判断した。大変申し訳ない」

 出雲市の長岡秀人市長(69)が市役所で記者会見を開き、苦渋の決断を明かした。5月上旬から関係各所と協議を重ね、規模縮小などの代替案も検討してきたが、収束のめどが立っていないコロナ禍を考えた上で中止を決めた。

 1989年に始まり、今年で32回目を迎える出雲駅伝が中止になるのは2014年大会以来2度目。台風のため当日に開催を断念した6年前とは異なり、今回は約2カ月半前の中止決定。大会を共同で主催する日本学生陸上競技連合も「断腸の思い」とコメントを発表した。

 「一番のネック」と長岡市長が頭を抱えたのは関係者の安全確保だった。日本陸連が定めたコロナ対策の指針では65歳以上や基礎疾患を持つボランティアらには、重症化するリスクを認識した上で参加してもらうとしている。市によると、約2500人のボランティアの半数近くが高齢者。長岡市長は「(ボランティアを)若い皆さんにかえるのは困難」と説明した。

 コロナの影響で、高校野球の全国選手権大会(甲子園)や高校総体などが中止に追い込まれた。11月の全日本、来年1月の箱根は開催を目指しているが、出雲駅伝よりも規模が大きいため、予断を許さない。出雲駅伝の中止が、今後のレースの開催可否に大きな影響を及ぼしそうだ。