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朝比奈沙羅、「闘う医学生」がスローガン 医師を目指し現役続行/柔道

朝比奈沙羅、「闘う医学生」がスローガン 医師を目指し現役続行/柔道

今年4月、独協医大医学部に入学した柔道女子78キロ超級の朝比奈沙羅=2020年4月(独協医大提供)

今年4月、独協医大医学部に入学した柔道女子78キロ超級の朝比奈沙羅=2020年4月(独協医大提供)【拡大】

 柔道女子78キロ超級で2018年世界選手権金メダルの朝比奈沙羅(23)=フリー=は、今年4月に独協医大医学部へ入学した。来夏の東京五輪代表は逃したが、補欠に回ることが有力な“二刀流”は「闘う医学生」をスローガンに掲げる。医師を目指し学業と並行しながら、現役を続ける。(取材構成・石井文敏)

  柔道女子元世界女王の門出を祝うかのように栃木・独協医大の敷地内に桜が咲き誇った4月から、はや3カ月。朝比奈はコロナ禍の中、医学生としての生活を送っている。

 「一歩一歩、着実に自分の夢をかなえるための努力をしていきたい。“闘う医学生”を念頭に一日一日を過ごしていく」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で授業はオンラインで行われていたが、6月から通学できるようになった。医学生として、午前9時開始の1時限目から夕方まで机に向かう日々。自宅に戻れば学んだことを復習する。柔道の練習は“3密”(密閉、密集、密接)を避けるため、体を動かすなどのトレーニングが中心。それでも、今できることを見つけて文武両道を貫いている。

 「朝比奈沙羅から柔道を引いたときに、何が残るか。自分自身の価値を上げることを考えている」

 医師の家系に育ち、歯科医の祖父、麻酔科医の父・輝哉さん、歯科医の母に影響を受けた。幼少期に輝哉さんの手術を見学するなど、医療現場に触れることも多かった。「すてきな場所だと思い、自然と目指すようになった」。柔道家としてけがが絶えない中で治療を続けてくれた整形外科医にも感化され、医学の道を歩みはじめた。

 全国屈指の進学校、東京・渋谷教育渋谷高時代の2015年に東海大医学部を受験したが不合格。東京メトロ・南北線の車内で結果を知り、人目をはばからず泣きじゃくった。そんな自身の姿を顧みて、「(医師志望は)本気だと思い知った」。昨年3月に同大体育学部を卒業して、今年4月に独協医大に入学。人生2度目の大学生活を送る。現時点では父・輝哉さんと同じ麻酔科や整形外科、小児科を専攻することを視野に入れている。

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  • 今年4月、独協医大医学部に入学した柔道女子78キロ超級の朝比奈沙羅(朝比奈沙羅のインスタグラムより)
  • 今年4月、独協医大医学部に入学した柔道女子78キロ超級の朝比奈沙羅=2020年4月(独協医大提供)
  • 今年4月、独協医大医学部に入学した柔道女子78キロ超級の朝比奈沙羅=2020年4月(独協医大提供)