2020.4.9 05:02

スポーツ復活の日へ鈴木長官施策 イベント再開支援9億円、JISS空調整備に1・8億円

スポーツ復活の日へ鈴木長官施策 イベント再開支援9億円、JISS空調整備に1・8億円

定例会見を行った鈴木大地長官

定例会見を行った鈴木大地長官【拡大】

 スポーツ庁の鈴木大地長官(53)が8日、東京都内で定例記者会見を開き、2020年度補正予算案として計上した20億円の概要を発表。新型コロナウイルスの感染拡大で、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)、国立スポーツ科学センター(JISS)が使用停止となったことを受けて、選手に理解を求めるとともに支援の継続を誓った。感染症対策の設備投資に1・8億円を計上した。

 政府の緊急事態宣言から一夜明け、元競泳日本代表で金メダリストの鈴木長官は新たな施策を示した。

 「少しでも早く安全と安心の下、スポーツをわが国に取り戻せるようにスポーツ行政をしっかりしていきたい」

 スポーツ庁は補正予算案として20億円を計上。プロ野球やサッカーJリーグなどのスポーツイベント再開に向けた支援に約9億円を予定する。東京五輪・パラリンピックを目指す選手の強化拠点となるJISSの空調整備には1・8億円を投じ、感染症の拡大防止に努める。

 日本スポーツ振興センター(JSC)はこの日、選手やチームの強化拠点であるJISSやNTCを、現状で5月6日まで使用停止すると発表した。選手は強化スケジュールの大幅な見直しを迫られる中、鈴木長官は「まずは国民、選手の生命を第一にということでこういう判断になった」と説明。選手に理解を求めると同時に「栄養、コンディショニング、メディカルの相談はこれまで通り行いたい」と電話やメールなどで可能な限りのサポートを誓った。

 自身も日の丸を背負った経験があるだけに、選手の不安は理解している。「いまは世界中のアスリートが一丸となって、感染防止に協力するのが第一。国民とともに終息に向けて動く時期だと考えている」。スポーツが社会の活力となる日を目指して支援を続けていく。(八木拓郎)