2020.3.26 05:03(1/3ページ)

いよっ、令和初の大関朝乃山!口上に込めた故郷への思い

いよっ、令和初の大関朝乃山!口上に込めた故郷への思い

大関昇進の伝達を受ける朝乃山(右から2人目) (撮影・恵守乾)

大関昇進の伝達を受ける朝乃山(右から2人目) (撮影・恵守乾)【拡大】

 日本相撲協会は25日、大阪市のエディオンアリーナ大阪で大相撲夏場所(5月10日初日、両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇朝乃山(26)の大関昇進を満場一致で正式に決めた。同市内の高砂部屋宿舎での昇進伝達式で、令和初の新大関は母校・富山商高の教育目標にある「愛」と「正義」を入れた口上で決意を示した。

 相撲人生の晴れ舞台に、故郷での教えを込めた。昇進を伝達する使者を迎えた朝乃山の口上は、覇気をまとって部屋中に響き渡った。

 「大関の名に恥じぬよう相撲を愛し、力士として正義を全うし、一生懸命努力します」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、会見は代表取材という異例の形式。それでも父・靖さん(62)と母・佳美さん(57)を含め関係者約30人に祝福された。中学時代から好み、サイン色紙にも添える「一生懸命」に加えて「愛」「正義」という異色のワードを入れた。

 母校・富山商高の教育目標では「生涯に渡って愛と正義の理想を追求するより高い人格の育成」を掲げている。この2つの言葉に、右四つをたたき込まれた当時相撲部監督で平成29年に40歳の若さで死去した浦山英樹さんへの感謝の思いを詰め込んだ。

 高砂部屋には師匠の高砂親方も名乗った由緒ある「朝潮」のしこ名がある。ただ「朝乃山の『山』には、いろんな思いが込められている」。浦山監督の名前にもちなんでおり、「朝潮の名は偉大。もらえるものではない」と、改名はしないで闘う意向を示した。

 太刀山(後の横綱)以来、111年ぶりに富山県出身の大関となった。「富山県の子供たちに目標にしてもらい、プロに入ってもらうのがまた一つの夢」。横綱昇進を期待される右四つの本格派は、新たな大志を抱く。

 まだ新型コロナウイルス禍に終息の気配はない。無観客の春場所を乗り越えた新大関は、夏場所に向けて稽古を重ねていく。 (新里公章)

【続きを読む】

  • 令和初の大関は父の靖さん、母の佳美さんと一緒に記念写真でニッコリ
  • 「愛と正義」と刺しゅうされた化粧まわしで土俵入りする朝乃山
  • 土俵入りする横綱太刀山
  • 若手力士らに担がれ笑顔を見せる朝乃山=25日午前、大阪市の高砂部屋宿舎(代表撮影)
  • 大関昇進の伝達を受け、口上を述べる朝乃山=25日午前、大阪市の高砂部屋宿舎(代表撮影)
  • 大関昇進の伝達を受けた朝乃山左は高砂親方=25日、大阪市中央区(撮影・恵守乾)
  • 記者会見で笑顔を見せる朝乃山右は高砂親方、左から母の佳美さん、父の靖さん=25日、大阪市中央区(撮影・恵守乾)
  • 大相撲・平成以降の主な大関昇進伝達式での口上