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「幻の代表」にしない!五輪マラソンは男女代表6人そのまま、瀬古氏即決/陸上

「幻の代表」にしない!五輪マラソンは男女代表6人そのまま、瀬古氏即決/陸上

東京五輪開幕までの日時を示していたカウントダウン時計=24日夕

東京五輪開幕までの日時を示していたカウントダウン時計=24日夕【拡大】

 40年前を忘れたことはない。東西冷戦下のモスクワ五輪。マラソン代表に選ばれていながら、日本のボイコットにより出場できなかった。国がソ連のアフガニスタン侵攻に抗議する米国に同調したからだった。当時は脂が乗った24歳。4年後のロサンゼルス大会は14位、8年後のソウル大会は9位だった。

 「(当時は)やるのか、やらないのか、練習に集中できなかった。選手も昨日まで、その思いだっただろう」。昨秋には開催地が東京から札幌に移転。これ以上選手の行方を左右するわけにはいかなかった。レースは変わらず北の大地で行われる見込みだ。

 「(選手は)体調を整えられる。前向きに捉えている」。代表6人は20代。ランナーとしての旬を駆ける。 (鈴木智紘)

陸上女子マラソン代表の鈴木亜由子「どのような状況でも自分のベストの走りができるよう準備していくことに変わりはない。世界中がコロナウイルスを克服し、平和の象徴として五輪が開催されることはとても意義のあること」

★幻の代表

 日本のボイコットにより1980年モスクワ五輪に出場できなかった代表。79年12月、ソ連がアフガニスタンに軍事侵攻を開始。カーター米大統領はボイコットを表明し、友好国に同調を呼びかけた。米国オリンピック委員会は80年4月13日に不参加を決定。日本オリンピック委員会も5月24日に参加を取りやめ、マラソンの瀬古利彦や柔道の山下泰裕、レスリングの高田裕司ら金メダル候補が涙をのんだ。

  • 開幕までの残り日数をカウントしていた東京駅前のボードには日時が表示された(撮影・蔵賢斗)
  • 瀬古利彦・マラソン戦略プロジェクトリーダー
  • 東京都内で取材に応じた瀬古氏
  • 東京五輪・パラリンピックの延期決定から一夜明け、現在日時が表示されたカウントダウン時計=25日午前8時28分、JR東京駅前