2020.3.24 17:54

五輪延期濃厚で内定選手は?為末大氏「強い選手入れ替わる競技も…世界中で混乱」

五輪延期濃厚で内定選手は?為末大氏「強い選手入れ替わる競技も…世界中で混乱」

為末大氏

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 陸上男子400メートル障害の世界選手権銅メダリストで、五輪3度出場の為末大氏(41)が24日、「NHKニュースおはよう日本」(前4・30)に出演。新型コロナウイルスの世界的感染拡大で国際オリンピック委員会(IOC)が延期を検討する新方針を示した東京五輪・パラリンピックについて、アスリートの立場から見解を語った。

 東京五輪・パラが延期される公算が大きくなったことに「社会の安全は大前提だが、選手にとってはものすごく影響が大きい」と為末氏。五輪に向けてピーキングが「1年前、大きい時は4年前から始まっているので、これが全部根底から覆ってしまう」と説明した上で、「これを最後にと思っている選手もいる。(東京大会を)1年間延期すると、1年間競技を続けるのが難しい(選手の)場合はおそらく今年で引退ということになって、五輪の出場は難しくなる」と指摘した。

 またすでに五輪代表に内定している選手の扱いについては「公平性を考えるとこの(内定)選手たちが代表だが、1年後、2年後になると完全に強い選手が入れ替わる競技もある」とし、「どの軸で判断して代表を決定していくか、日本を含めて世界中で混乱している状況」と難しい判断が求められることを訴えた。

 東京大会が延期されると仮定した場合の「望ましい開催時期」については「選手の都合だけを考えると、(今年の)秋に開催できるのが一番いい」と述べた一方、「実際、そこまでに(コロナ禍)が落ち着いているのが予想できないことを考えると、おそらく1、2年後になる」と推測した。

 1年か2年後に延期となった場合は「ピーキングもイチからやり直しになる。体にすごくダメージの多いマラソンのような競技は、本当に体を仕上げてしまうと翌年にはなかなか走れないという状況がきてしまう。本格的に仕上げていく前の段階で、今年休みならもう休みにして来年に合わせていくっていうこともある」と問題点を列挙。「とにかく(決定を)早くしてほしいっていうのと、(開催が)いつなのか知りたいっていうのが選手の本音だと思う」と選手の気持ちを代弁した。