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東京五輪1年延期最有力…カナダ、英国、豪州、ドイツが「今夏」ボイコット

東京五輪1年延期最有力…カナダ、英国、豪州、ドイツが「今夏」ボイコット

東京五輪のメイン会場となる国立競技場。4カ月後の開会式は難しくなった (撮影・三尾郁恵)

東京五輪のメイン会場となる国立競技場。4カ月後の開会式は難しくなった (撮影・三尾郁恵)【拡大】

 IOCが臨時理事会や国際競技連盟との合同会議で予定通りの開催を再確認したのは、わずか5日前だった。しかし、五輪予選は中止が相次ぎ、各国の練習環境は悪化の一途をたどる。各国・地域のNOCからは延期を求める声が高まり、健康面を懸念した世界のアスリートから噴出した反発で外堀が埋まった。

 バッハ会長は「他の大会と比べて五輪の延期は非常に複雑な難題だ」と指摘。代替の日程案には言及せず、競技会場や宿泊施設の確保、競技ごとの各大会の日程調整を懸案に挙げた。開催経費の増大も避けられない。

 一方、複数のNOCからは1年の延期を求める声が上がった。カナダは今夏の大会に選手を派遣しないと発表。「選手の安全や健康、国際社会よりも大事なものはない」との声明を出した。英国も延期されなければボイコットする意向を示した。オーストラリアは2021年に開催される前提で準備を進めると表明。ドイツも、少なくとも1年の延期が望ましいと同調した。

 巨額の五輪放映権料を支払うテレビ局を抱える米国のトランプ大統領も「無観客で開催するよりも、1年延期する方が良い選択肢」とかねて提案している。ただ、来年は7月16-8月1日に福岡市で水泳の、8月6-15日に米オレゴン州で陸上の世界選手権が予定されている。花形競技の主要大会と重なるのは懸念材料だ。

 バッハ会長や安倍首相が繰り返す「選手ファースト」の言葉が、再び説得力を持つときはくるか。