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IOC・バッハ会長、東京五輪中止に初言及「WHOに従う」

IOC・バッハ会長、東京五輪中止に初言及「WHOに従う」

12日の聖火採火式であいさつするIOCのバッハ会長。五輪の開催はWHOの助言に従う意向を示した(撮影・古厩正樹)

12日の聖火採火式であいさつするIOCのバッハ会長。五輪の開催はWHOの助言に従う意向を示した(撮影・古厩正樹)【拡大】

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(66)は12日(日本時間13日)、ドイツの公共放送ARDが報じたインタビュー番組で、新型コロナウイルスの感染拡大による東京五輪の開催是非について言及。世界保健機関(WHO)の助言に従う意向を初めて示した。WHOは「パンデミック(世界的大流行)」を表明して警戒レベルを上げている。米国のドナルド・トランプ大統領(73)は1年間の延期を提案。13日にはギリシャ国内での聖火リレーの中止が発表された。スポーツの祭典の開催に逆風が吹く。

 東京五輪の通常開催に暗雲が垂れ込めた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、IOCのバッハ会長は母国ドイツの公共放送ARDのインタビュー番組で、開催是非について「世界保健機関(WHO)の助言に従う」と言及した。

 これまでは五輪の中止や延期を否定し、ギリシャで同日行われた聖火の採火式後にも「大会の成功に向けて努力を続けている」と強調していた。ARDの番組でも「大会成功へ全力を尽くす」と話したが、WHOは感染症のパンデミック(世界的大流行)を表明し、警戒レベルを上げたばかり。五輪の開催権を持つIOCの会長が、延期や中止もあり得るかのような発言をしたのは初めてだ。

 米国や欧州でも感染者が増え、米プロスポーツでもシーズンが中断されるなど影響が深刻化する。バッハ会長は「予選システムが危機的な状況にある。55%が代表選考を終えたが、柔軟に対応する必要がある。選考大会を延期したり、変更したりすることも検討したい」と述べ、各競技の代表選考が進んでいないことを問題視した。

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