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一山、雨中の激走V!東京五輪ラスト切符つかんだ/マラソン

一山、雨中の激走V!東京五輪ラスト切符つかんだ/マラソン

ニューヒロインが誕生!! 一山が両手を広げてフィニッシュした(撮影・鳥越瑞絵)

ニューヒロインが誕生!! 一山が両手を広げてフィニッシュした(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】

 名古屋ウィメンズマラソン(8日、ナゴヤドーム発着)東京五輪女子代表の最終選考会として行われ、22歳の一山(いちやま)麻緒(ワコール)が日本歴代4位の2時間20分29秒で優勝し、最後の3人目の代表に決まった。1月の大阪国際で松田瑞生(24)=ダイハツ=が出した2時間21分47秒を突破し、日本陸連が定めた条件を満たした。2004年アテネ五輪金メダルの野口みずきが保持した2時間21分18秒の日本勢国内最高記録を更新。将来性豊かなランナーが、東京五輪のヒロイン候補に名乗りを上げた。

 雨中の尾張路が北の大地に続く花道となった。五輪切符をめぐる争いのラストシーンを鮮やかに締めくくった一山が、永山忠幸監督(60)の胸で感涙にむせんだ。

 「今日みたいな日が来るのが夢でした。こういう(雨の)日だからこそ、五輪を決められたらかっこいいなと走りました」

 初マラソンだった昨春の東京は日本勢最高の7位。このときも冷たい雨に打たれた。伸び盛りの22歳には、悪条件を意に介さない強さがある。先頭集団のペースメーカーが外れた30キロすぎ。アームウォーマーを外し、スイッチを切り替えた。

 上りを含む30-35キロのラップは、前の5キロより47秒も速い16分14秒だった。着用したのはナイキ製厚底シューズの新作。後半のタイムは前半を23秒も上回り、ロングスパートでアフリカ勢に引導を渡した。新型コロナウイルスの感染が広まり、一般参加が取りやめとなったレースで、沈む列島に希望の灯をかかげた。

 「30キロまではジョグ感覚でした」と事もなげに言う。4度目のマラソンで、日本歴代4位の2時間20分29秒。1月の大阪国際で松田が出した2時間21分47秒どころか、五輪女王の野口が保持した2時間21分18秒の日本勢国内最高も塗り替える会心のレースだった。

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  • 一山は表示された国内最高記録の「2・20・29」をアピールした(撮影・鳥越瑞絵)
  • 優勝し東京五輪代表に決まった一山麻緒=8日、ナゴヤドーム(撮影・鳥越瑞絵)
  • 名古屋ウィメンズマラソンで優勝し、笑顔でインタビューに答える一山麻緒=ナゴヤドーム
  • 名古屋ウィメンズマラソンで優勝し、ゴール後にワコールの永山忠幸監督(左)と抱き合う一山麻緒=ナゴヤドーム
  • 名古屋ウィメンズマラソンで優勝し、インタビュー後に笑顔で手を振る一山麻緒=ナゴヤドーム
  • 名古屋ウィメンズマラソンで2時間20分29秒をマークし、優勝した一山麻緒。東京五輪の最後の3人目の代表に決まった=ナゴヤドーム
  • 名古屋ウィメンズマラソンで2時間20分29秒をマークし、優勝した一山麻緒。東京五輪の最後の3人目の代表に決まった=8日、ナゴヤドーム
  • 23キロ付近を力走する一山麻緒(左から2人目)=名古屋市
  • 名古屋ウィメンズマラソンでスタートする(前列左から)野上恵子、一山麻緒、岩出玲亜、安藤友香ら=名古屋市
  • 名古屋ウィメンズマラソンでスタートする福士加代子=名古屋市
  • 名古屋ウィメンズマラソンを途中棄権で終えた福士加代子。レース後に関係者と笑顔で言葉を交わしていた=ナゴヤドーム
  • 名古屋ウィメンズマラソン2020一斉にスタートする選手。新型コロナウイルス感染症対策のため一般参加者のいない大会となった=8日、名古屋市東区(鳥越瑞絵撮影)