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一山、“鬼メニュー”こなして自信に!永山監督と師弟の絆/マラソン

一山、“鬼メニュー”こなして自信に!永山監督と師弟の絆/マラソン

31キロ付近で、アームウオーマーを外す一山麻緒=名古屋市(代表撮影)

31キロ付近で、アームウオーマーを外す一山麻緒=名古屋市(代表撮影)【拡大】

 「諸先輩方に頭を下げるのは好きじゃない」と苦笑する。チームを率いて20年。4大会連続で五輪に出場した福士とともに成功と失敗を繰り返し、独自の指導スタイルを模索した。硬派な男に影響を与えたのは、昨春に亡くなった名指導者の小出義雄氏の一言だった。「世界一になりたいなら、世界一の練習をさせなさい」。その言葉と教え子を信じ、猛練習を課してきた。

 期待に応えたのが一山だった。22歳の成長株には、五輪金メダリストの高橋尚子や野口みずきが持つ2時間19分台を破る将来性があると見込む。「4年前の約束は守るためにあった。今日は今日でうれしいけど、明日には次に向かって一歩を踏み出す」。還暦の名将は静かに頂点を狙う。 (鈴木智紘)

一山について日本陸連の尾県貢専務理事「心が震えるほどの感動を覚えた。規格外の素晴らしい走りだった。この走りで勇気をもらえた方もたくさんいたと思う」

★名古屋ウィメンズマラソン

 トップ選手と市民ランナーが一体となって走る、大規模な女子マラソン。前身の名古屋国際女子マラソンを衣替えし、2012年から始まった。五輪や世界陸上選手権の選考会を兼ねて実施されてきた。開催日は毎年3月の日曜日で、ナゴヤドームを発着点に名古屋市内の各所を駆け抜ける。今回は新型コロナウイルスの影響で、一般ランナー抜きで実施された。

永山 忠幸(ながやま・ただゆき)

 1959(昭和34)年11月29日生まれ、60歳。熊本県出身。東農大時代に箱根駅伝出場。野口みずきを育てた藤田信之氏の後を受け、2000年にワコールの監督に就任。自らスカウトした福士加代子を育て、トラック種目を含めて4大会連続で五輪に導いた。

  • 記者会見で一山(左)と永山監督は笑顔で記念撮影。二人三脚で東京五輪切符をつかんだ(撮影・鳥越瑞絵)
  • 23キロ付近を力走する一山麻緒(左から2人目)=名古屋市
  • 名古屋ウィメンズマラソンでスタートする(前列左から)野上恵子、一山麻緒、岩出玲亜、安藤友香ら=名古屋市
  • 名古屋ウィメンズマラソン2020優勝し東京五輪代表に決まった一山麻緒=ナゴヤドーム(撮影・鳥越瑞絵)
  • 名古屋ウィメンズマラソンで2時間20分29秒をマークし、優勝した一山麻緒。東京五輪の最後の3人目の代表に決まった=8日、ナゴヤドーム
  • 名古屋ウィメンズマラソンで2時間20分29秒をマークし、優勝した一山麻緒。東京五輪の最後の3人目の代表に決まった=ナゴヤドーム
  • 名古屋ウィメンズマラソンで優勝し、インタビュー後に笑顔で手を振る一山麻緒=ナゴヤドーム
  • 名古屋ウィメンズマラソンで優勝し、笑顔でインタビューに答える一山麻緒=ナゴヤドーム
  • 名古屋ウィメンズマラソンで優勝し、ゴール後にワコールの永山忠幸監督(左)と抱き合う一山麻緒=ナゴヤドーム