2020.3.2 05:03

瀬古リーダー、後輩へ愛の辛口エール…大迫の「メダルは難しい」/東京マラソン

瀬古リーダー、後輩へ愛の辛口エール…大迫の「メダルは難しい」/東京マラソン

世界との差を痛感した瀬古氏はレース後の会見で、大迫に進化を求めた (撮影・早坂洋祐)

世界との差を痛感した瀬古氏はレース後の会見で、大迫に進化を求めた (撮影・早坂洋祐)【拡大】

 東京マラソン(1日、東京都庁前発-東京駅前・行幸通り着)早大の先輩から後輩に辛口エールだ。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(63)は、日本新記録を樹立した大迫に世界と戦うことを見据え、厳しい言葉を並べた。

 「このようなレースをしているうちは、メダルは難しいという正直な思いはある」

 今大会は日本勢で2時間6分台が2人、7分台が7人、8分台が5人、9分台が4人と高いレベルのレースになった。「大迫の日本記録よりうれしい」と瀬古氏。MGCファイナルチャレンジが日本男子マラソンの底上げにつながったことにはホクホク顔だったが、大迫への要求は高かった。

 25キロ手前から優勝したビルハヌ・レゲセ(エチオピア)ら外国勢がペースを上げた。それまで日本勢トップの井上大仁(ひろと)=MHPS=もここから先頭集団にはついていけなかったが、大迫はその前で集団から離されていた。その後盛り返し、日本新記録を樹立したが、結果は4位。世界との差があることは否めない。

 32キロすぎで大迫が逆転するまで、井上が日本勢の先頭に立ち、攻めの姿勢を見せた。瀬古氏は大迫を「期待されてその通り走ったのはすごい選手。神様は見ている。第一人者が戻ってきてくれてうれしい」とたたえる一方で「井上くんに大迫くんは感謝しないといけない」と指摘。井上が攻めのレースを展開したことで、大迫の日本記録が生まれたとの見方を示した。日本勢のメダル獲得を願う瀬古氏は、大迫のさらなる成長を期待した。 (角かずみ)