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梶原、東京五輪確実!世界選手権で日本女子初「金」、オムニアムで快挙/自転車

梶原、東京五輪確実!世界選手権で日本女子初「金」、オムニアムで快挙/自転車

女子オムニアムで優勝を決め、日の丸を手に歓声に応える梶原。東京五輪でも頂点を狙う(共同)

女子オムニアムで優勝を決め、日の丸を手に歓声に応える梶原。東京五輪でも頂点を狙う(共同)【拡大】

 自転車トラック種目・世界選手権第3日(28日、ベルリン)日本自転車界にシンデレラガールの誕生だ! 1日に4種目を行う女子オムニアムで梶原悠未(かじはら・ゆうみ、22)=筑波大=が金メダルに輝いた。世界選手権で日本選手が頂点に立つのは33年ぶり4人目、女子では初の快挙。第3種目で落車するアクシデントを乗り越え、今夏の東京五輪出場枠1も獲得。自身の日本代表初選出も確実とした。かつては競泳で五輪を目指した22歳が、自転車で頂点に駆け上がる。

 日本初の快挙に、梶原の笑みが弾けた。誇らしげに日の丸を掲げて場内を一周すると、二人三脚で支えてくれた母・有里さんと何度も握手。五輪出場を確実にした。

 「苦しいところで母の声援が背中を押してくれた。自信を持って残りの期間トレーニングし、必ず東京五輪で金メダルを取りたい」

 4種目複合で行うオムニアム。250メートルのトラックを30周、7・5キロを走り着順を競うスクラッチはトップ。周回ごとに1位にポイントが付くテンポレースも有力選手にミスが出る中、2着に入り独走態勢に入ったかに見えた。だが、第3種目のエリミネーションで苦境が訪れた。

 2周ごとに最下位が脱落するサバイバルレースで、終盤にカーブの出口で他選手と接触してまさかの落車。レース全体が一時中断した。左腕を負傷し「10段階で言えば8の痛み」だった。

 それでも呼吸を整えレースに復帰すると3着。最終種目のポイントレースに望みをつないだ。左肘にサポーター、左膝には絆創膏。体も痛む中で8位に食い込み、逃げ切った。

 この日(日本時間29日)は、食事の管理や練習のサポートを担ってきた有里さんの48歳の誕生日。「おめでとう」と声を掛け合った母娘。最高のプレゼントを届けた。

 幼少期は競泳で五輪を目指していた。2004年アテネ、08年北京両五輪で金メダルを獲得した北島康介氏(37)が憧れだった。自由形を得意とし、全国JOCジュニアカップ出場の経験もある。しかし表彰台が遠く、埼玉・筑波大坂戸高で自転車競技に乗り換えた。高校2年の夏に世界ジュニア選手権のポイントレースで銀メダル。すぐに頭角を現した。

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  • エリミネーションで落車した梶原(右)だが、復帰するとこのレース3着に入った(共同)
  • 梶原(右)は母・有里さんに近寄り、快挙を喜び合った(共同)
  • 金メダルをかじるポーズで笑みを浮かべる(共同)
  • 女子オムニアムで優勝を決め、日の丸を手に歓声に応える梶原悠未東京五輪代表を確実にした=ベルリン(共同)