2020.2.10 12:50

吉野修一郎、富岡樹と5度目の防衛戦「勝って米国で試合をやりたい」/BOX

吉野修一郎、富岡樹と5度目の防衛戦「勝って米国で試合をやりたい」/BOX

ミット打ちをする吉野修一郎

ミット打ちをする吉野修一郎【拡大】

 プロボクシングの日本ライト級王者の吉野修一郎(28)=三迫=が5度目の防衛戦(13日、東京・後楽園ホール)で、同級1位の富岡樹(22)=REBOOT・IBA=の挑戦を受ける。

 昨年10月の前戦で東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック同級王座を獲得し、3冠王者となった吉野の辞書には「油断」という2文字は見当たらない。

 「勝って当たり前と言われるのはすごくうれしいが、勝負の世界は何が起こるか分からないのでベストを尽くす」

 アジアのベルトを2つ獲得したことで、日本王座を返上するという選択肢もあった中、日本王者が指名試合を行う「チャンピオンカーニバル」として行われるこの試合への出場を決めた。「勝って日本で一番強いということをまた証明したい」と意気込む。

 プロ戦績は11戦11勝(9KO)で、7戦連続KO中。強さ故に対戦相手探しに苦労するが「僕とぜひやりたいと言ってくれている彼(富岡)がいるので、そこはやっぱり向かい合わないといけない」と日本王座初挑戦の富岡の前に、大きな壁として立ちはだかる。

 富岡の印象については「うまい。ボディーバランスが良く、スピードがあって勘の良い選手」と話し、約2年前に何度かスパーリングを行っていることと、昨年10月の挑戦者決定戦を会場で観戦したことでイメージをつかんでいる。

 昨年9月に第1子となる長男が誕生し、父親になった。「家族のために、息子のためにと思う。前以上に頑張れている」と守るべきものが増えて、モチベーションはさらに上がっている。

 12月中旬に再開したスパーリングはいつもどおり合計で約100ラウンドをこなした。1月には2度、元世界3階級制覇王者でWBA世界同級3位のホルヘ・リナレス(34)=ベネズエラ、帝拳=ともスパーリングを行い「世界のトップ(クラス)の人なので緊張感があって、もちろんスピードがあって、自分の甘い所を攻撃してくるので本当に勉強になっている」。

 ライト級は最強王者のワシル・ロマチェンコ(31)=ウクライナ=が、WBAスーパー、WBCフランチャイズ、WBOスーパーと3団体の世界王座を保持。山の頂上は果てしなく高いが、ロマチェンコからダウンを奪っているリナレスを通して、頂上との距離を測る。世界トップクラスの選手たちと比べて「全然まだまだ下のレベル」と話すが、少しずつ山の頂上に向けて登っている最中だ。

 現在の世界ランクはWBOで13位、WBCで15位。「この試合に勝って米国で試合をやりたい。世界で僕のことを知ってもらう。世界ランカーとやりたい」。そのためにはここで足踏みするわけにはいかない。

 同興行のセミファイナルでは元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(24)=白井・具志堅スポーツ=が約1年10カ月ぶりの復帰戦で、フィリピン・バンタム級11位のジェイソン・ブエナオブラ(25)=フィリピン=と対戦する。「いつも以上にたくさん人が来てくれると思うので楽しみ」と吉野。ともに大注目の一戦となる。

  • 5度目の防衛戦に臨む吉野修一郎