2020.2.8 05:02

村田、尚弥発熱ダウンで代打スピーチ カシメロ戦「集中力を切らさずやれば尚弥が勝つ」/BOX

村田、尚弥発熱ダウンで代打スピーチ カシメロ戦「集中力を切らさずやれば尚弥が勝つ」/BOX

病欠の井上らに代わってスピーチした村田。後輩への助言を忘れなかった(撮影・田村亮介)

病欠の井上らに代わってスピーチした村田。後輩への助言を忘れなかった(撮影・田村亮介)【拡大】

 ボクシングの2019年度年間表彰式が7日、東京都内で開かれ、男子プロ最優秀選手賞はWBA、IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(26)=大橋=が2年連続3度目の受賞となった。世界戦年間最高試合にも選ばれた井上は発熱のため式を欠席。代わりにWBA世界ミドル級王者の村田諒太(34)=帝拳=がスピーチを行い、病床の王者へエールを送った。

 年間表彰式の主役がまさかの“ダウン”を喫した。世界バンタム級統一王者の井上が39度近い発熱のため急遽(きゅうきょ)欠席した。

 「昨日(6日)の夜中ぐらいから熱がある。今、時期が時期なので」

 所属ジムの大橋秀行会長(54)が説明した。前日6日に走り込み中心のグアム合宿から帰国。この日、病院で筋肉疲労による発熱と診断され、本人から欠席の申し出があった。新型コロナウイルスによる肺炎が広がるなか、大事をとったという。

 2年連続で男子プロ最優秀選手賞、さらに昨年11月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)同級決勝でノニト・ドネア(フィリピン)との激闘を制し、この試合が世界戦年間最高試合に選ばれた井上は事務所を通じ「19年はすごく充実した年になった」とコメントした。

 4月25日に米ラスベガスでWBO世界同級王者のジョンリール・カシメロ(30)=フィリピン=と日本選手初の3団体世界王座統一戦を控える。オーバーワーク気味になったもようで、大橋会長は「すぐに練習に復帰できると思う」。13日にはスパーリングを再開する予定という。

 表彰式では井上らに代わって、世界ミドル級王者の村田がスピーチの壇上に立ち「あとで文句を言おうと思っている」と会場の笑いを誘った。さらに井上vsカシメロ戦について分析し「カシメロはドネアより今勢いがあって怖いと思う。尚弥の集中力が切れたところに右ドカンが負けパターンだと思うけど、集中力を切らさずにやれば、スキルの差で尚弥が勝つ」とエールを送った。

 村田先輩に“貸し”を作った井上。忠告を守ってカシメロを倒し、期待に応えるしかない。 (尾崎陽介)

  • ボクシングの2019年優秀選手の殊勲賞などを受賞した村田諒太=東京都内のホテル
  • 井上尚弥の代理でMVPの賞状を受け取った松本好二トレーナー=東京ドームホテル(撮影・田村亮介)