2020.2.7 17:09

村田諒太「あとで尚弥と一翔には文句を…」代理スピーチに苦笑/BOX

村田諒太「あとで尚弥と一翔には文句を…」代理スピーチに苦笑/BOX

ボクシングの2019年優秀選手の殊勲賞などを受賞した村田諒太=東京都内のホテル

ボクシングの2019年優秀選手の殊勲賞などを受賞した村田諒太=東京都内のホテル【拡大】

 ボクシングの2019年度年間表彰式が7日、東京都内で開かれ、WBA、IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(26)=大橋=が男子プロ最優秀選手賞、年間最高試合賞(世界戦)などを受賞した。男子プロ最優秀選手賞は2年連続3度目の受賞。井上は体調不良のため、表彰式を急遽(きゅうきょ)欠席した。

 表彰式の主役がまさかの“ダウン”を喫した。男子プロ最優秀選手賞、世界戦の年間最高試合賞(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ・バンタム級決勝、vsノニト・ドネア)などを受賞した井上は、39度近い発熱のため出席予定だった表彰式を欠席した。

 所属ジムの大橋秀行会長(54)は「昨日(6日)の夜中ぐらいから熱がある。朝7時に39度近くあると連絡がきた。今、時期が時期なので」と井上の欠席理由を説明した。新型コロナウイルスによる肺炎が広がりを見せる中、無理はさせずに大事をとった形だ。この日、病院を受診して筋肉疲労からくる発熱だと判明した。

 井上はWBO世界同級王者のジョンリール・カシメロ(30)=フィリピン=との日本選手初の3団体世界王座統一戦(4月25日=日本時間26日、米ネバダ州ラスベガス)に向けて、2~6日に走り込みや筋力トレーニングを中心としたグアム合宿を行った。大橋会長は「相当きつくやった」と報告を受けており、関係者は「少し気合が入りすぎてオーバーワーク気味になったのかな」と話した。

 大橋会長は「すぐに練習に復帰できると思う」と話し、体調を見ながらではあるものの予定通り13日からスパーリングを再開する予定だと話した。

 井上は関係者を通じて「2年続けてこのような素晴らしい賞を頂き光栄です。2019年は僕自身凄く充実した年になりました。それも日頃お世話になっている、大橋会長はじめ大橋ジムの方々、ボクシング関係者、支えてくれる家族、そして声援を送ってくださるファンの皆さんのおかげです。本日は体調不良で欠席になってしまい非常に残念ですが、昨日までのグアム合宿では走り込みもしっかり出来ましたし、来たる4月25日の統一戦に向けてこの先も準備していきます!」(原文ママ)とコメントを発表した。

 この日は技能賞を受賞したWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(30)=Reason大貴=も海外で休暇中のため欠席。殊勲賞とKO賞を受賞したWBA世界ミドル級王者の村田諒太(34)=帝拳=が井上に代わって急遽(きゅうきょ)スピーチした。「先ほど控室で尚弥も一翔もいないからスピーチをしてくれと言われた。あとで尚弥と一翔には文句を言おうと思っている」と会場の笑いを誘った。

 村田は表彰式後に取材に応じた際も「本当は娘の参観があったから、そっちを優先しようかとも思ったけど来てよかった。尚弥と一翔に会えるかと思っていたので顔を見たかった」と冗談っぽく話したが、井上vsカシメロ戦については「カシメロはドネアより今勢いがあって怖いと思う。カシメロがしのいでしのいで、尚弥の集中力が切れたところに右ドカンが負けパターンだと思うけど、集中力を切らさずにやれば、スキルの差で尚弥が勝つと思う」とエールを送った。

 村田先輩に“貸し”を作った井上は忠告を守ってカシメロを倒し、期待に応えるしかない。

【男子プロ】▼最優秀選手賞 井上尚弥(26)=大橋=WBA、IBF世界バンタム級統一王者(2年連続3度目)▼技能賞 井岡一翔(30)=Reason大貴=WBO世界スーパーフライ級王者(初受賞)▼殊勲賞 村田諒太(34)=帝拳=WBA世界ミドル級王者(初受賞)▼努力・敢闘賞 永野祐樹(30)=帝拳=前日本ウエルター級王者(初受賞)▼KO賞 村田諒太(初受賞)▼新鋭賞 中谷潤人(22)=M.T=前日本フライ級王者(初受賞)▼年間最高試合賞(世界戦) ノニト・ドネア(37)=フィリピン=vs井上尚弥▼年間最高試合賞(世界戦以外) 矢田良太(30)=グリーンツダ=vs別府優樹(28)=久留米櫛間&別府優樹▼優秀選手賞 井岡一翔、井上尚弥、岩佐亮佑(30)=セレス=IBF世界スーパーバンタム級暫定王者、京口紘人(26)=ワタナベ=WBA世界ライトフライ級スーパー王者、田中恒成(24)=畑中=前WBO世界フライ級スーパー王者、寺地拳四朗(28)=BMB=WBC世界ライトフライ級王者、村田諒太▼優秀トレーナー賞 加藤健太(34)=三迫▼特別賞 河野公平(39)=元ワタナベ=元WBA世界スーパーフライ級王者、田口良一(33)=元ワタナベ=元WBA、IBF世界ライトフライ級統一王者、福原辰弥(30)=元本田フィットネス=元WBO世界ミニマム級王者、※三迫仁志(85)=三迫=元日本プロボクシング協会協会長▼JBCサポーターズ賞(ファン投票) 井上尚弥

【女子プロ】▼最優秀選手賞 天海ツナミ(35)=山木=WBO世界女子ライトフライ級王者(2年連続2度目)▼年間最高試合賞 藤岡奈穂子(44)=竹原慎二&畑山隆則=vs天海ツナミ

【男子アマ】▼最優秀選手賞 岡沢セオン(24)=鹿児島県体協

【女子アマ】▼最優秀選手賞 並木月海(21)=自衛隊

【注】※は故人で享年