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【池田純 S-Businessの法則】論理のすり替えに騙されるな 厚底シューズ問題に見るビジネスの基本

【池田純 S-Businessの法則】

論理のすり替えに騙されるな 厚底シューズ問題に見るビジネスの基本

特集:
池田純 S-Businessの法則
ナイキの厚底シューズ「ズームXヴェイパーフライネクスト%」(提供写真)

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 年が明け、最も印象深いスポーツの話題といえばナイキ社の厚底シューズ「ヴェイパーフライ」の騒動を挙げる方も多いのではないでしょうか。男女マラソンなどで好記録が相次ぎ、規制を巡る混乱が報じられました。

 テクノロジーに弱い! 世界陸上競技連盟の対応について今回感じたのは、この一点です。

 プロ野球DeNAの球団社長時代にも見てきましたが、新しい道具が出ると選手たちは早くから情報を入手し、メーカー側も試験導入してもらって開発していくもの。一般への認知は、かなり後になります。

 「厚底」は、さきの箱根駅伝で学生の8割以上までもが履いたほど。以前から知られていたテクノロジーです。3万円そこそこで市販されており、公平性にも問題はない。現在のものは東京五輪で使用可能となったものの、今さら是非が問われたこと自体、現場と陸連のテクノロジーに対する意識の乖離(かいり)の表れでしょう。

 「選手にしわ寄せがいく」「選手がかわいそう」という識者の意見も目にしますが、それは当然で誰でも分かること。論点は、そこではありません。競泳の高速水着レーザーレーサーなど過去にも似たような混乱が繰り返されてきたように、問題の根幹はスポーツ界がテクノロジーへの対応に弱いということです。

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