2020.2.3 05:02

【佐野稔の舞評論】羽生、勝利への強い執念感じる

【佐野稔の舞評論】

羽生、勝利への強い執念感じる

特集:
羽生結弦

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(25)=ANA=が6日開幕の四大陸選手権(ソウル)から、ショートプログラム(SP)、フリーとも冬季五輪2連覇を達成した2018年平昌大会で使用したプログラムに戻すことが2日、関係者への取材で分かった。SPはショパンの「バラード第1番」、フリーは映画「陰陽師(おんみょうじ)」の楽曲を使って安倍晴明を演じる和風プログラム「SEIMEI」でシーズン後半戦の挽回を期す。

 勝利への執念が強いからこそ、羽生は平昌冬季五輪で連覇を飾った演目に戻したのだろう。バラード第1番もSEIMEIも滑るたびに良くなっていたプログラムで、見る者を飽きさせなかった。名作は何度見ても良いものだ。

 投入を目指す4回転半の習熟度に注目が集まる。少しでもジャンプを跳びやすくする狙いもあって、体に染み込んだ曲に変更したのではないか。SPでは回避してきた4回転ルッツを果敢に組み込む考えもあるのかもしれない。

 何より、高難度のジャンプを美しく決めれば得点は伸びる。宇野はもちろん、世界王者に君臨するチェンも破るためには、チャレンジしないといけない。 (1976年インスブルック冬季五輪代表)