2020.1.18 23:07

井上岳志がチェン・スーにTKO勝ちで初防衛/BOX

井上岳志がチェン・スーにTKO勝ちで初防衛/BOX

初防衛を果たし、リング上でインタビューを受ける井上岳志

初防衛を果たし、リング上でインタビューを受ける井上岳志【拡大】

 プロボクシングのWBOアジア・パシフィック・スーパーウエルター級タイトルマッチが18日、東京・後楽園ホールで行われ、同級王者の井上岳志(30)=ワールドスポーツ=が、同級4位のチェン・スー(30)=中国=に2回終了TKO勝ち。初防衛を果たした。

 満足そうに試合を振り返った。一度逃した世界のベルトを獲得するため、新しい闘い方に挑戦中だが、この日は自身の闘い方に合格点をつけた。

 「今まではボクシングらしいボクシングができなかったが、今日はいいパンチを打ち込めた」

 1回に右ストレートでダウンを奪うと、2回にも右ストレートで相手をキャンバスにはわせた。チェン・スーはなんとか立ち上がったが、2回終了後に棄権を申し出た。

 アマチュア時代から“超接近戦”でパンチを振り回すスタイルのボクシングを続けてきた。無敗のまま東洋太平洋とWBOアジア・パシフィックの同級王座を獲得し、2019年1月にWBO世界同級タイトルマッチ(米テキサス州ヒューストン)で、当時同級王者のハイメ・ムンギア(23)=メキシコ=に挑戦した。

 結果は0-3の12回判定負け。当時31戦31勝(26KO)の王者に対して得意の“超接近戦”で判定まで持ち込み、米国でも評価されたが“超接近戦”だけでは世界王座は獲得できないと痛感。もう少し距離をとって、中間距離からストレートを打ち込む闘い方も必要と考え、闘い方の幅を広げている最中だ。

 「しっかり距離をとって世界で通用するボクシングを。近づきすぎないようにして倒せる、ポイントをとれるボクシングもできるようにならなければ」

 日本選手今年初のタイトルマッチで、練習してきた中間距離の右ストレートで2度のダウンを奪い完勝。「伸びしろはいくらでもある。ボクシングを始めたときと同じような気持ち。(所属ジムの斉田)会長の言っていることをすべて吸収できたら世界をとれる」と手応えを感じている。

 持ち味である“超接近戦”に加え、この新しい闘い方を完全に自分のものにし、どちらの闘い方も臨機応変にできるようになったとき、井上の腰には世界のベルトが巻かれていることだろう。