2019.12.19 17:06

サニブラウン「自分も年を取った」若手にアドバイス/陸上

サニブラウン「自分も年を取った」若手にアドバイス/陸上

日本スポーツ振興センターの有望アスリート海外強化支援事業の研修会に参加した(左から)サニブラウン・ハキーム、金戸凜、川上蒼斗=東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンター

日本スポーツ振興センターの有望アスリート海外強化支援事業の研修会に参加した(左から)サニブラウン・ハキーム、金戸凜、川上蒼斗=東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンター【拡大】

 陸上男子100メートルで9秒97の日本記録を持つサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=が19日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで研修会に参加。若手の選手に海外生活のポイントなどをアドバイスした。

 米フロリダ州ゲインズビルを練習拠点とし、先月にはプロ転向を宣言したサニブラウン。「身近に五輪チャンピオンとかがいて、その経験を学んだり、自分の走る動画を見てもらったりできる。日本ではできなかったことができている」と、フロリダを拠点とするメリットを話した。

 研修は、日本スポーツ振興センターが2016年から実施している「有望アスリート海外支援事業」の一環。同事業の支援対象「ターゲットアスリート」第1期生のサニブラウンは、17年度から支援を受け、オーストラリア・シドニーを拠点としている水泳・飛び込みの金戸凜(16)=セントラルスポーツ=や、今年度から支援を受けるスノーボードの川上蒼斗(15)=オールアルビレックス=とともに栄養や睡眠の講習を受けた後、お互いの経験や目標を話し合った。

 「フロリダは年中暖かく、外で長い時間練習できる。施設もしっかりしていて恵まれた環境にいる」と、フロリダを拠点に選んだ理由を話したサニブラウン。「米国では1~3月にはインドアを使い、日本よりシーズンが長い。いろんな新しいことを経験できてよかった」とす。日本との文化の違いは練習環境にもあり、「集中したい時でも周りはわちゃわちゃやっている。それでも逆に、自分で勝手に集中できるようになった」と、前向きに話した。

 15歳の川上、16歳の金戸との研修に「いつも自分が最年少ということが多かったけど、今日は最年長で、『自分も年をとったな』と思いながら研修を受けていた」と苦笑い。それでも「どんどん新しいことに挑戦してほしい。失敗しても得ることは多い。僕も結構いろんな失敗を繰り広げています」とアドバイス。英語が苦手という金戸と川上には「僕も(東京・城西大付属城西)高3のときに初めて海外に行ったときは全然しゃべれなかったけど、しゃべれないと何もできないと、勝手に体が覚えた。しゃべれなくても伝えようという気持ちが大事。相手は聞こうとしてくれるし、何回聞き返しても大丈夫だから」と背中を押した。

 「海外も3年目で、生活にもトレーニングに慣れた。いろんな方にサポートしてもらい、自己ベストなどいい結果を出せた」と今年を振り返る。そして「来年は今年よりもいい結果を。東京五輪は自分の競技人生で一番の大舞台。そこで結果を出せれば」と意気込んだ。