2019.12.6 05:03

村田、V1へ“室伏の考え”「わらは、もう十分にたまった」/BOX

村田、V1へ“室伏の考え”「わらは、もう十分にたまった」/BOX

初防衛戦に向け、順調な仕上がりの村田。読書も勝負のヒントにしている (撮影・矢島康弘)

初防衛戦に向け、順調な仕上がりの村田。読書も勝負のヒントにしている (撮影・矢島康弘)【拡大】

 プロボクシングのWBA世界ミドル級王者、村田諒太(33)=帝拳=が5日、東京・新宿区の所属ジムで練習を公開した。同級8位のスティーブン・バトラー(24)=カナダ=との初防衛戦(23日、横浜アリーナ)に向けて、“室伏の考え”を取り入れていることを明かした。

 決戦まで残り2週間半。村田はシャドーやミット打ちなどで約1時間半汗を流し、充実の表情を見せた。

 「いこういこうと思って突っ込みすぎず、バランスよく前に出て相手がいやになるまで殴る」

 毎週水曜に行ってきた長めのスパーリングは前日4日に6ラウンドをこなし、打ち上げた。スパーリング自体も16日までとし、バトラー戦に向けたイメージ作りも準備も万端だ。

 愛読家として知られる村田。2004年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリスト、室伏広治氏(45)の著書「ゾーンの入り方」(集英社新書)を最近読み、メンタル作りのヒントを得たと明かした。

 同書では、大舞台などで結果を出すための集中状態(ゾーン)をどう作り出すかを室伏氏が伝授。村田によると「日本人はわらを積むことは得意だが、燃やすのが苦手」との記述があり、努力(積むこと)はできても、それを結果(燃やすこと)に結びつけられないと読み取ったという。

 「わらは、もう十分にたまった。今から山に行って積む必要はない。あとは自分を信じてどう燃やすか」。昨年10月に失った王座を7月に奪還した不屈の男が、完全燃焼で令和元年を締めくくる。 (八木拓郎)