2019.12.4 20:40

マラソンコース、前半だけ組織委案に 後半は継続審議

マラソンコース、前半だけ組織委案に 後半は継続審議

 2020年東京五輪のマラソン・競歩の札幌移転に関し、国際オリンピック委員会(IOC)は4日、スイス・ローザンヌでの理事会で、大会終盤4日間に集中する日程と、発着点を大通公園とすることを議決、競歩のコースを承認した。マラソンのコースは前半を組織委員会提案の設定とすることで合意したが、後半は継続審議とした。

 マラソンについて組織委は、ハーフマラソンコースが大会レガシー(遺産)になるなど地元の意向も踏まえ、北海道マラソンのコースをベースにとし、市内を南北に駆け抜ける1周約20キロのコースを2周する案を提示。だが世界陸連(WA)は7キロのコース6周を提案していた。

 協議では組織委案を1周目として承認。それでもなお、WAでは後半22.195を約7キロ×3周とすることを求めており、WA関係者の現地視察などを経たうえで最終的に決定するとした。

 組織委によると、WAではコンパクト化による経費削減を訴えており、短い距離で周回数を増やすほうが給水所の設置数が減り、医療体制や警備体制も負担を減らせるとしているという。ただ、組織委案による1周目が決まったうえで、さらに後半を短いコースでの周回とすると、「北海道マラソンで使ったことのない道も使うことになり、検証など新たな作業が必要になる」と武藤敏郎事務総長。後半だけで使用される部分に新たに給水所を設置する必要が出てくるなど負担軽減につながるかにも疑問が生じてくる。

 組織委は今月中旬には結論を出す考えで、WAの視察の日程などを急ぎ詰める。東京からテレビ会議システムで協議に参加した組織委の森喜朗会長(82)は「おそらく日本側の主張に理解が得られる」と自信を示した。

 選手の移動費など札幌移転による経費増について、組織委ではIOCの負担を求めており、今後は「厳密に分析する」(武藤事務総長)としている。

 ■決定したのは…

 日程とスタート時間は競歩男子20キロが8月6日午後4時30分、同50キロが7日午前5時30分、女子20キロが同日午後4時30分。マラソンは女子が8日、男子が大会最終日の9日で、いずれも午前7時スタートとなった。

 競歩は地下鉄すすきの駅とJR札幌駅の間で、50キロは2キロ、20キロは1キロのコースを周回する。

 発着点に決まった大通公園にスペースがないため、マラソン、競歩とも観戦チケットの販売は行わない。