2019.12.1 09:52

新王者カシメロが井上尚弥の次戦の相手に急浮上「モンスターと闘いたい」/BOX

新王者カシメロが井上尚弥の次戦の相手に急浮上「モンスターと闘いたい」/BOX

ジョンリル・カシメロ(ロイター)

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 プロボクシングのWBO世界バンタム級王座統一戦が30日(日本時間1日)、英国・バーミンガムで行われ、同級暫定王者のジョンリル・カシメロ(30)=フィリピン=が、同級王者のゾラニ・テテ(31)=南アフリカ=に3回TKO勝ち。王座を統一した。

 3回、カシメロの会心の右アッパーがテテをとらえた。テテは膝から崩れ落ちてダウン。何とか立ち上がったが、フラフラのテテはカシメロの猛ラッシュを浴び、再び前のめりにキャンバスに沈んだ。テテはまたも立ち上がったが、カシメロがコーナーに追い詰めてパンチを浴びせると、レフェリーが試合を止めた。

 「勝てると信じていた。ラスベガスでハードな練習をしてきたから。テテは良いファイターだが、私の方が強かった」

 1、2回は体格で上回るテテが距離を保ち、お互いになかなかパンチが当たらなかったが、3回のチャンスを逃さなかった。「次は井上戦だ。井上、モンスターと闘いたい」と、次戦はWBA、IBF世界同級統一王者の井上尚弥(26)=大橋=との3団体統一戦を希望した。

 井上は自身のツイッターに「テテ3R TKO負け。もう少しやると思ったけど…カシメロの一発がひっくり返した面白くなってきたぞ。。。(原文ママ)」と投稿した。

 11月7日のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)同級決勝で、世界5階級制覇王者のノニト・ドネア(37)=フィリピン=を下した井上は、一夜明け会見で同級の“完全制圧”を宣言。「今、バンタム級で残っているのは(WBC世界同級王者の)ウバーリ、テテぐらいですかね」と話していたが、そのテテを倒したカシメロが堂々と対戦相手候補に名乗りを上げた。

 WBSSを制した後に、米興行大手のトップランク社と複数年契約を交わした井上は、来年の試合について「3月か4月に米国、9月に米国、年末に日本という感じになると思う」と明かしているが、ドネアとの激闘で右眼窩(がんか)底と右の鼻の穴の下の2カ所を骨折しており、手術はせずに保存療法で治療中。12月上旬に再検査を受ける予定で、回復が順調ならば、次戦は3月か4月に米国開催となる見込みだ。

 “モンスター”の次戦の相手は誰になるのか? 本人はウバーリを希望しているが、同じ世界3階級制覇王者で、プロ通算33戦29勝(20KO)4敗のカシメロという可能性が急浮上した。