2019.11.28 18:48

村田、バトラーの「出合い頭のドカン」に注意/BOX

村田、バトラーの「出合い頭のドカン」に注意/BOX

ミット打ちする村田諒太

ミット打ちする村田諒太【拡大】

 プロボクシングのWBA世界ミドル級王者の村田諒太(33)=帝拳=が28日、東京・新宿区の所属ジムで練習を公開。ミット打ちなどで約1時間半汗を流した。

 村田は同級9位のスティーブン・バトラー(24)=カナダ=との初防衛戦(12月23日、横浜アリーナ)に向けて、4人のスパーリングパートナーの外国選手と週3回のスパーリングを続けており「昨日も8ラウンドやったけど、好調だと思う」と明るい表情で話した。

 減量も順調で、27日の練習後でリミットまであと4キロ程度だという。バトラーの映像を何度も見て研究し「足を使ってくる可能性もある。あとは出合い頭のドカン。この2点には気をつけないと」と距離をとられる展開も想定している。

 20~24日に鹿児島・阿久根市総合体育館で、ボクシング男子の2020年東京五輪予選代表選考会を兼ねた全日本選手権が行われた。村田は24日の決勝をテレビ観戦。57キロ級で優勝した大学の後輩、堤駿斗(20)=東洋大2年=を「堤ってすごい。適応力がすごい。技術的にも抜けている」と絶賛した。

 堤は千葉・習志野高時代に高校6冠を達成。16年に日本ボクシング史上初めて世界ユース選手権を制した。17年には現WBA、IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(26)=大橋=以来、6年ぶりに高校生で全日本選手権優勝。「史上最強の高校生」や「井上尚弥2世」と呼ばれるアマチュアのホープだ。

 村田と同じミドル級にあたる、75キロ級を制した森脇唯人(23)=自衛隊=については「あの運動神経と恵まれた体格(188センチ)があるので」と褒めていたが「スピードで勝負するスタイル。欧州やカザフスタンの選手と試合をしてどうか」と課題も指摘していた。

 来年のアジア・オセアニア予選(2月3~14日、中国・武漢)と世界最終予選(5月13~24日、パリ)のいずれかで出場枠を獲得した選手が東京五輪の代表となる。さらに開催国枠が男子は4枠あるため、村田は「少なくとも2つ(枠を自力で)とってもらって、全員(全8階級のうち、日本選手が出場する軽い方から6階級)で出てもらいたい」と期待を寄せた。

 「誰かに金メダルをとってもらわないと」と後輩金メダリストの誕生を心待ちにする村田は、偉大な“先輩”として世界王者であり続ける。