2019.11.17 11:32

元幕内の宇良が1年ぶり勝ち越し「ここから上がっていける」/九州場所

元幕内の宇良が1年ぶり勝ち越し「ここから上がっていける」/九州場所

特集:
宇良
宇良が押し出しで昂輝に勝利し勝ち越しを決める=福岡国際センター(撮影・加藤孝規)

宇良が押し出しで昂輝に勝利し勝ち越しを決める=福岡国際センター(撮影・加藤孝規)【拡大】

 大相撲九州場所8日目(福岡国際センター)の17日、元幕内で人気の業師、西序二段106枚目の宇良(27)が、西序二段101枚目の昂輝(こうき)(16)に押し出しで勝利し、昨年11月の九州場所以来、1年ぶりに勝ち越しを決めた。

 「うらー!!」と大きな声援が飛ぶ。序二段の相撲とは思えないほどの観客の熱気。その期待に応えるように、宇良が低い立ち合いから相手を起こし、一気に押し出した。 「きょうが1番、緊張せずにいけました。勝ち越しがかかっていたにもかかわらず、落ち着いていけました。(勝ち越して)ここから上がっていける感じ。スタートを切ったということですかね」

 大勢の報道陣に囲まれながら顔をほころばせた。大けがから、ついにカムバックを果たした。今年1月の初場所で古傷の右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し、修復の手術を受けた。地道なリハビリとジム通いを続け、5場所連続休場をへて、ようやく復帰。

 「膝は気をつかいながらやっています。しっかり動いていますし、稽古でも感触を確かめ、不具合もない」。場所中もケアには細心の注意を払っているが、初日から4連勝という結果が右膝の好調ぶりを物語っている。

 2年前の秋場所でも右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷して6場所連続休場に追い込まれていただけに、大きな試練を2度も乗り越えた精神力は相当なものだ。

 ライバルの存在も力にする。同じ木瀬部屋の木瀬ノ海も4連勝中で「『優勝する』っていってました。気になりますね」と宇良。押し相撲に加えて居反りなど多彩な技を持つ人気の業師が、再び番付を駆け上がる。