2019.11.17 18:20(2/2ページ)

日大・宮川が試合復帰 守備ラインで存在感「感謝しかない」/アメフト

日大・宮川が試合復帰 守備ラインで存在感「感謝しかない」/アメフト

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アメフト
横浜国大戦に勝利し、応援席に向かって校歌を歌う宮川泰介(中央91)=アミノバイタルフィールド

横浜国大戦に勝利し、応援席に向かって校歌を歌う宮川泰介(中央91)=アミノバイタルフィールド【拡大】

 関東学生連盟は監督らの指示があったと認定。日大と宮川には同年度の試合出場禁止の処分を下した。宮川自身、「してはいけないことをして、周囲に多大な迷惑をかけた。フットボールをやる資格がない」と、二度と競技をやらないと表明していた。

 だが周囲から復帰を促す声もあり、「やめることが正解か、無責任ではないかと考えた」末に、「周りの理解をいただいて」復帰。練習を重ねてきた。地道な筋力トレーニングにまじめに取り組み、体重は1年半前より15キロ増の105キロ。一回り大きくなった。「自分のことではなく、チームメートや(同じ守備の)ユニット、同級生や下級生に目を向け、サポートできたらと心がけてきた」という。

 4年生となり、副主将に就任。事件後に就任した橋詰功監督は「チーム全体に目を配り、改善すべきところを意識している。僕らが作った練習メニューにも『ここはこうした方がいい』と言ってくるなど、副主将の中でも一番遠慮せずに指摘してくれる存在」と、チーム内での存在の大きさを語る。同期で主将のOL贄田時矢は「高いレベルのプレーで、フィールドの中に風を吹き込んでくれるし、高い技術があるからフィールド外でもしっかり教えてくれる。しっかりした自覚を持ち、“男前”になって戻ってきてくれた」という。

 「今季初戦から、いつでも出られるように準備してきた」と橋詰監督。問題の悪質タックルによる傷害容疑について、東京地検が15日に起訴猶予としたことで、この日から出場できることになった。「その日(15日)はニコニコしていて、出場できることがうれしいんだなと感じた」とは贄田だ。

 現在、ビッグ8で首位を走る日大。12月1日の桜美林大戦で勝てば1位が決まり、上位のトップ8昇格が決まる。負ければ2位となり、トップ8との入れ替え戦に回るが、4年生の宮川にとって次戦が大学最後の試合となる可能性は高い。

 進路について「まだ決まっていない」という宮川。次戦へ向けて「復帰の過程でさまざまな人にお世話になったことに感謝して、一歩一歩取り組みたい。目の前の練習に取り組み、それを試合に出すだけ。集中して臨みたい」とした。

  • 横浜国大戦前のハドルで、真剣な表情を見せる宮川泰介(中央91)=アミノバイタルフィールド
  • 復帰戦の横浜国大戦を勝利で終えた宮川泰介(右91)=アミノバイタルフィールド
  • 復帰戦となった横浜国大戦を終え、記者会見で話す宮川泰介。右は橋詰功監督=アミノバイタルフィールド