女子500メートルで3位だった小平奈緒=ミンスク(AP=共同)【拡大】
スピードスケート・W杯第1戦第2日(16日、ベラルーシ・ミンスク)女子500メートルで2018年平昌冬季五輪女王の小平奈緒(33)=相沢病院=は38秒17で3位にとどまり、W杯での同種目の連勝が23で止まった。辻麻希(34)=開西病院=は5位。女子1500メートルで世界記録保持者の高木美帆(25)=日体大助手=は1分57秒54の6位だった。
W杯のシーズン初戦で小平が不覚を取った。500メートルで世界をリードするスプリンターが、W杯で優勝を逃すのは実に4季ぶりだ。
「勝つときがあれば、負けるときもあるのが勝負。不運が重なってしまった」
この日は珍しく格下のBクラスで1500メートルに出場し、難なく1位に。約2時間半後に臨んだ“本番”の500メートルでは同走のヘルツォーク(オーストリア)が2度のフライングで失格となり、競う相手のいない1人滑走で不本意なタイムと順位に終わった。
今年2月の世界距離別選手権で国内外の連勝記録が37でストップ。今回はW杯の連勝が23で止まったが「数字は自分で気にしていたものではない。たまたま連続で勝てて、周りに楽しんでもらえたと思う」。表彰台では穏やかな表情で銅メダルを受け取った。照準を合わせるシーズン後半へ、五輪女王は敗戦を糧にする。