2019.11.8 05:03

兄ちゃんゴメン…弟・拓真、大差判定負け/BOX

兄ちゃんゴメン…弟・拓真、大差判定負け/BOX

4回にダウンを喫し、ぼう然とした表情の井上拓(奥)。判定負けで王座統一に失敗した (撮影・中井誠)

4回にダウンを喫し、ぼう然とした表情の井上拓(奥)。判定負けで王座統一に失敗した (撮影・中井誠)【拡大】

 プロボクシング・ダブル世界戦(7日、さいたまスーパーアリーナ)WBC世界同級王座統一戦は暫定王者で尚弥の弟、井上拓真(23)=大橋=が正規王者のノルディーヌ・ウバーリ(33)=フランス=に0-3の判定で敗れ、「兄弟ダブル勝利」はならなかった。

 兄に勝利のバトンは渡せなかった。尚弥と初のそろい踏みとなった世界戦で、拓真は大差の判定で敗北。寂しげにリングを後にした。

 10歳上で、五輪に2度出場した経験豊富な正規王者ウバーリに翻弄された。鋭く踏み込みパンチを当ててくる相手の強打に苦しみ、前に出させてもらえない。4回には左ストレートを顔面に受け、腰から砕け落ちた。12回に猛然とラッシュをかけたが、あと一歩でかわされた。

 「自分がポイントをもっと取っていると思っていたが、逆になっていた。相手はポイントを取るのがうまかった」と拓真は唇をかんだ。

 小学1年でボクシングを始めたときから、才能あふれる兄と比較されてきた。尚弥はデビューから1年半後の6戦目に世界王座を獲得。拓真は昨年末に暫定王者となるまで5年、13戦を要した。「正規王者になって認めてもらいたい気持ちが強い」とも話していた。

 “モンスターの弟”ではなく、一人の世界王者として認められる日へ。23歳の戦いは続く。 (月僧正弥)

  • ノルディーヌ・ウバーリに敗れた井上拓真=さいたまスーパーアリーナ(撮影・今野顕)
  • 12R打ち合う井上拓真(左)=さいたまスーパーアリーナ(撮影・中井誠)
  • 4Rダウンした井上拓真(右)=さいたまスーパーアリーナ(撮影・今野顕)
  • 7Rパンチを受ける井上拓真=さいたまスーパーアリーナ(撮影・山田俊介)
  • 4Rダウンを奪われる井上拓真(左)=さいたまスーパーアリーナ(撮影・山田俊介)
  • 2R攻める井上拓真(左)=さいたまスーパーアリーナ(撮影・山田俊介)