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【池田純 S-Businessの法則】「成功体験」の踏襲が組織を駄目にする

【池田純 S-Businessの法則】

「成功体験」の踏襲が組織を駄目にする

特集:
池田純 S-Businessの法則

 自転車競技イベント「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が10月27日、さいたま新都心駅周辺で開催されました。今年、私が務めたのは限定クラフトビールの“売り子”。主催するさいたまスポーツコミッションの会長が、なぜ? 実はその行動に、強い願いを込めていました。

 スポーツビジネスにおいて「チケット」「放映権」「スポンサー」「グッズ・飲食」は“4種の神器”といわれます。ただ、自転車にはチケット収入を主軸にするほど裾野の広さはない。どうしても「スポンサー」頼みになり、毎年2億円近い赤字を市の補助金で埋めているのが実情です。

 となると、収益をつくるには周りにあるもの全てをビジネスにする必要がある。既に運営の路線が決まっていた今回は内実の分析に専念せざるを得なかったのですが、前年踏襲に目を向けがちなのは世の常。「こうやって、もうけるのがスポーツビジネスだ!」と気付いてもらうきっかけを、ビールを“教科書”に示そうと考えたのです。

 「アルバイト代にすらならない」と冷めた声もあり、期待すらされませんでしたが、結果は大行列。瓶1200本が完売し、100万円以上の収益が出ました。今回は1カ所での販売。本格展開すれば5倍はいけるでしょう。SNSで拡散され、自転車ファン以外への接点にもなりました。

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