2019.10.21 23:14

藤本京太郎が6回TKO勝ち 1年1カ月ぶりのリング白星で飾る/BOX

藤本京太郎が6回TKO勝ち 1年1カ月ぶりのリング白星で飾る/BOX

 プロボクシングのヘビー級ノンタイトル8回戦が21日、東京・文京区の後楽園ホールで行われた。WBOアジア・パシフィック同級王者の藤本京太郎(33)=角海老宝石=が、東洋太平洋同級13位のスタット・カラレック(24)=タイ=に6回2分8秒TKO勝ちした。

 相手の心をへし折った。5回の藤本の左ジャブや右ストレート、左フックなどの多彩な攻撃にカラレックは苦悶(くもん)の表情を浮かべる。6回の開始のゴングが鳴ってもカラレックは首を横に振って、戦意を示さなかった。スタンディングダウンをとられたカラレックだったが、レフェリーに促されてなんとか試合を再開。藤本は右のダブルで2度目のダウンを奪う。立ち上がって捨て身で猛反撃に出たカラレックの大振りのパンチをしのぎ、右ボディーでキャンバスに沈めた。

 「ジャブだけでいけるかと思ったけど、バッティングもあって無理だった。相手のパンチもあった」

 昨年の9月25日。東洋太平洋とWBOアジア・パシフィック同級王座の防衛戦でカラレックに6回終了TKO勝ちした。その後、世界王座を目指すためのマッチメークを模索したが、実現には至らず。「モチベーションは底辺だった。引きこもっていた」と苦悩を語った藤本。今年7月には保持していた日本と東洋太平洋の同級王座を返上。約1年1カ月ぶりの試合はノンタイトルでの再戦となった。

 ヘビー級は日本選手の世界挑戦が最も難しい階級と言っても過言ではない。WBAスーパー、IBF、WBO世界同級王者のアンディ・ルイス(30、身長188センチ)=米国=や、WBC世界同級王者のデオンテイ・ワイルダー(33、身長201センチ)=米国、今年6月にルイスに敗れるまで主要3団体の世界王者だったアンソニー・ジョシュア(30、身長198センチ)=英国=など、身長が2メートル近い欧米の大男たちを相手にしなければならず、日本やアジアとの実力差が最も大きい。

 元K-1同級王者の藤本は2011年10月に角海老宝石ジムへ入門してボクシングに転向。同年の大みそかにプロデビューした。これでプロ戦績は22戦21勝(13KO)1敗。ほかの階級ならば、「次は世界」と言うには十分な戦績だが、ヘビー級は簡単ではない。

 そこで藤本は、日本ボクシングコミッション(JBC)がヘビー級と女子に関して認める方向で検討している、他の格闘技との“二刀流”の意向を示した。「両方でやっていきたい気持ちはある。その架け橋として一役買いたい。その方が試合数ができて強くなる」。

 第1の夢はプロボクシングで世界戦をすること。そのためにK-1やRIZINなどのリングに再び京太郎が立つ可能性はある。