2019.10.16 23:11

マラソン指導者ら困惑 札幌開催なら経費増の懸念も

マラソン指導者ら困惑 札幌開催なら経費増の懸念も

MGCでスタート位置につく(前列右から)大迫傑、設楽悠太、井上大仁ら=9月15日、東京・明治神宮外苑(撮影・川口良介)

MGCでスタート位置につく(前列右から)大迫傑、設楽悠太、井上大仁ら=9月15日、東京・明治神宮外苑(撮影・川口良介)【拡大】

 国際オリンピック委員会(IOC)が16日、来年の東京五輪での暑さを懸念し、陸上のマラソン、競歩の札幌開催が検討されることになり、大会関係者には戸惑う声が広がった。マラソンは五輪とほぼ同じコースで9月に代表選考会を行い、男女各2人が代表に決まったばかり。女子の前田穂南を指導する天満屋の武冨豊監督は「何とも言えない。東京(での実施)に向けて準備してきた。今更それはないんじゃないか」と複雑な心境を口にした。男子の中村匠吾が所属する富士通の福嶋正監督も「困惑している」と漏らした。

 世界選手権で金メダルを二つ獲得した競歩を担当する日本陸連の今村文男五輪強化コーチは、急転直下で変更になっても「(東京以上に条件が)悪くなることはない。十分に対応できる」と自信をのぞかせた。

 開幕まで300日を切っての開催地変更は、一筋縄ではいかないことが予想される。公道を使う競技は地元警察や商店街などとさまざまな調整が必要になる。選手らの宿泊先の確保や警備、ボランティアなどの問題も生じ「経費は確実に増えるだろう」(大会関係者)との声も出ている。