2019.10.8 20:13

堀川謙一、V2戦は仕切り直しの一戦/BOX

堀川謙一、V2戦は仕切り直しの一戦/BOX

 プロボクシングの日本ライトフライ級王者・堀川謙一(39)=三迫=が、2度目の防衛戦(10日、東京・後楽園ホール)で、同級4位の高橋悠斗(26)=K&W=の挑戦を受ける。今年8月8日に予定されていた防衛戦が相手の計量失格で中止となり、仕切り直しの一戦。進化し続けるベテランが経験値の違いを見せつける。

 今年8月8日の後楽園ホール。WBC世界同級王者の拳四朗(27)=BMB=との特別公開スパーリングを終えた後、リング上でマイクを握った堀川は、プロボクサーとしての強い責任と覚悟を示した。

 「最近、ボクシング界でウエートが作れないことが多くなっている。このリングに上がるのは僕たちボクサーの責任。ボクサー全員に責任を持ってリングに上がってほしい」

 防衛戦が挑戦者で当時同級7位の大保龍斗(24)=横浜さくら=の計量失格で中止になった。「チケットを購入していただいて、期待して来ていただいた皆さんに申し訳ない」。堀川は何も悪くないが、謝罪の言葉を繰り返した。

 試合の中止が決まってすぐに三迫貴志会長(45)から「10月にできるか?」と聞かれた。堀川はすぐに「やりたいです。大丈夫です」と答えた。年齢を重ねれば体重が減りにくくなり、減量が苦しくなるのが普通だ。短期間に2度減量することは体への負担が大きい。ただ堀川は日ごろから節制し、試合がないときもあまり体重を増やさない。減量幅が少なく、体への負担が少ない。今回で現役最多の57戦目。長く日本やアジアのトップ戦線で活躍できるのはこの努力のたまものだ。

 挑戦者の高橋とは本人も詳しく覚えていないぐらい前。堀川いわく「たぶん2年ぐらい前?」に1度スパーリングをしたことがある。「そのときはやられた。まずい展開になればまずいことになる」と警戒している。「もし負けたら何もない。(高橋は今まで)右で倒してきているので、右を警戒している」と油断や慢心などはみじんも感じさせなかった。

 三迫会長は「年齢を感じさせない。進化している」とまだまだ強くなっていると話す。「勝てばもっと上のチャンスを考えてあげたい。楽しみですね。京口ともやりたい」とWBA世界同級スーパー王者の京口紘人(25)=ワタナベ=への挑戦の可能性も示した。

 「自分はもう絶対にウエートオーバーできなくなりました」と冗談を言って笑う堀川。「ボクサーはストイックなもの。ファンの皆さんは勝敗だけではなく、プロボクサーの生き様を見ている」。この男の生き様を見逃すことはできない。