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ラグビーに続く快挙!鈴木雄介、競歩初の「金」で東京五輪決めた/陸上

ラグビーに続く快挙!鈴木雄介、競歩初の「金」で東京五輪決めた/陸上

両手をあげてゴールテープを切った鈴木。けがを乗り越え、東京五輪切符をつかんだ(撮影・桐山弘太)

両手をあげてゴールテープを切った鈴木。けがを乗り越え、東京五輪切符をつかんだ(撮影・桐山弘太)【拡大】

 陸上・世界選手権 第2日(28日、ドーハ)男子50キロ競歩で日本記録保持者の鈴木雄介(31)=富士通=が4時間4分20秒で金メダルに輝き、2020年東京五輪代表に決まった。日本勢の競歩での優勝は五輪、世界選手権を通じて初。世界選手権制覇は11年大邱大会男子ハンマー投げの室伏広治以来5人目。けがで2年9カ月実戦から離れた苦労人が高温多湿の過酷なレースを勝ち抜き、五輪の主役候補に名乗りを上げた。

 頬を伝う歓喜の塊を、日の丸で拭う。4時間超の消耗戦を耐え抜いた先に、五輪への扉が開いた。日本競歩界初となる世界大会の金メダル。桜の戦士によるラグビーW杯での金星に続く快挙だ。感極まってゴールした鈴木の声は震えていた。

 「実感はなくて。歩ききってすごく疲れたのが第一。もう完全復活でいいんじゃないですかね」

 酷暑を考慮され、午後11時半に号砲が鳴った。スタート時は気温31度、湿度74%。出場46人中28人しかゴールできなかった完歩率約60%のレースで、日本記録保持者は先頭を譲らなかった。

 10キロすぎからは一人旅。給水所ごとに手、首、頭用の3種類の冷却グッズをまとめた巾着袋を用意し、氷を握って歩いて深部体温の上昇を抑えた。胃腸のダメージが大きく、給水の摂取もつらくなって終盤は大きくペースを緩める場面も。「銅メダルでも代表に内定する。止まる勇気があった」。20キロの世界記録を持つスピードに、光った我慢強さ。4度目の挑戦だった50キロを39秒差で制した。

 「自暴自棄になった」。きまじめな31歳が、けがで実戦から離れたどん底の2年9カ月をこう振り返る。前回2015年北京大会は股関節の痛みで途中棄権。翌年のリオデジャネイロ五輪も断念せざるを得なかった。長引くリハビリ。ストレスもあって体重は約7キロ増。人に会うことを避けるようになった。

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  • 男子50キロ競歩・上位成績
  • 男子50キロ競歩の世界選手権&五輪メダリスト
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