2019.9.27 00:03

時間つぶしは論文書きで? “跳ぶ学者”戸辺が世界選手権へ出発/陸上

時間つぶしは論文書きで? “跳ぶ学者”戸辺が世界選手権へ出発/陸上

世界選手権でメダルと論文完成の両方を目指す男子走り高跳びの戸辺直人=羽田空港

世界選手権でメダルと論文完成の両方を目指す男子走り高跳びの戸辺直人=羽田空港【拡大】

 陸上男子走り高跳びの世界ランク1位で日本記録を持つ戸辺直人(27)=JAL=ら、世界選手権(ドーハ)に出場する日本選手団が27日(26日深夜)、羽田空港から出発。出発前に報道陣の取材を受けた戸辺は、落ち着いた表情で話した。

 「しっかり調整してきたし、技術的にもまとまってきた。良い調子で本番を迎えられると思う」

 世界ランク1位で金メダルを期待されて迎える世界選手権だが、「これまでもダイヤモンドリーグなどレベルの高い大会に出ており、特にプレッシャーは感じない。いつも通りに試合ができれば」と余裕を見せた。

 今年2月に2メートル35の日本記録をマーク。「本番でそこを跳べればメダルは取れると思うし、優勝にも近い。記録更新できるように頑張る」と目標を口にする。「練習では安定して2メートル25を跳べている。練習で跳ぶのは試合のマイナス10センチくらいなので、(本番で)2メートル35を跳ぶ調子になっていると思う」と自信を示した。

 今大会は昼の暑さを避けるため、夕方に競技開始。男子走り高跳びは予選が10月1日午後4時50分(日本同10時50分)、決勝は4日午後10時15分(同5日午前2時15分)に始まる。「走り高跳びは競技場の中(室内)で過ごす時間が長いが、冷房が効いていて寒いと聞いている。外は暑いので注意したい」と警戒した。

 暑いので、競技以外の時間は、なるべく宿舎の部屋で過ごす考えだという。長時間、自室で過ごすために何で暇をつぶすかと聞かれ、「今、論文を書いているので、それを世界選手権中に完成させられるかな? どれだけ暇かによりますね」と仰天の答え。

 昨年、博士課程を修了したが、博士論文「走り高跳びのパフォーマンス決定要因の解明」用に集めた自分や仲間のデータがたまっており、「お蔵入りさせるのももったいないので世に出そうと思っている」とサラリ。“跳ぶ学者”は今大会中に金メダルと論文の二つのゴールを目指す。