2019.9.16 05:02

【MGC徹底分析】谷口浩美氏、「駆け引き」できず設楽失速

【MGC徹底分析】

谷口浩美氏、「駆け引き」できず設楽失速

設楽悠太=15日、東京都文京区(撮影・山田喜貴)

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 マラソングランドチャンピオンシップ(15日、明治神宮外苑いちょう並木発着)男子は終盤に強さを発揮した中村匠吾(27)=富士通、女子は中盤から独走態勢を築いた前田穂南(23)=天満屋=が優勝した。男子のレースについて、サンケイスポーツ評論家の谷口浩美氏(59)は駆け引きの能力の差が勝負を分けたと分析。

 事前の会見で誰もが優勝を目指すと口をそろえたが、蓋を開ければ優勝を狙う走りをしたのは設楽だけだった。まさか誰もついていかないとは…。大迫は性格からも、本来ならついていったところ。体調を整えられなかったのではないか。

 中間地点で2分も離せば勝負は決まったようなもので、私の現役時代ならあとは完走を目指してペースを落としていた。ところが設楽は意図的に落とさず失速した。過去に、ペースメーカーなしで最初から駆け引きが必要なレースをした経験がないのかと思う。

 終盤、スパートした中村が大迫につかれた瞬間にもう一回出たのは、やられた方の気持ちが切れるタイミング。見事な駆け引きだった。服部は最後まで諦めなかったのが結果につながった。

 女子は実力がそのまま結果に出た。女子は走り込みでの脚づくりが一番難しく大事で、それを前田に植え付けた天満屋・武冨豊監督の勝利だ。鈴木は単独走になった後半の走りがぎこちない。実力で先行されるとスピードがあっても関係ないということだろう。

 初めて行われたMGCは盛り上がってよかったと思う。OBとしてうらやましく感じる。 (1991年世界選手権男子マラソン金メダリスト)