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東京五輪「男子マラソン」あと1年!サンスポ・鈴木記者が地獄の上り走ってみた

東京五輪「男子マラソン」あと1年!サンスポ・鈴木記者が地獄の上り走ってみた

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東京五輪
東京五輪のマラソンコースとなっている皇居周辺を試走する鈴木記者。猛烈な暑さに地面からかげろうが立ち上った (撮影・桐原正道)

東京五輪のマラソンコースとなっている皇居周辺を試走する鈴木記者。猛烈な暑さに地面からかげろうが立ち上った (撮影・桐原正道)【拡大】

 2020年東京五輪の陸上男子マラソンまでちょうど1年となった9日、有力選手が勝負のポイントと見極める終盤の上り基調のコースを、ハーフマラソンで5度の完走経験がある入社5年目の鈴木智紘記者(26)が試走した。40キロ手前にある200メートル弱の坂に差し掛かった午前8時過ぎには、気温31.2度を計測。最後まで混戦となれば、レースが動く見どころになりそうだ。

 ハァ、ハァ、ハァ-。額から大粒の汗がしたたり落ち、息が上がる。東京五輪のマラソンコースで勝負どころとなり得る40キロ手前の上り坂は、靖国通りの富久町交差点にある。午前8時過ぎに差し掛かった頃、気温は31度超に達し、湿度は68%だった。

 暑さで足元がおぼつかない中、200メートル弱の坂を必死に駆け上がる。もし前にランナーがいて、数十メートルまで差を広げられれば、背中は見えなくなるくらいの勾配。終盤までもつれる展開になれば、仕掛ける選手もいるだろう。「そこがポイントになる」。コースを試走した服部勇馬(トヨタ自動車)ら、有力選手が口々にした理由が垣間見えた気がした。

 号砲が鳴るのは午前6時。発着点となる新国立競技場の気温は27度を超えた。選手が到達する時間帯を見込み、午前8時に36キロ付近のJR飯田橋駅から試走を始めた。抜けるような夏空に日が昇り、この頃には気温が29・6度に。タオルで汗をぬぐうサラリーマン、日傘を差すOLをかき分け、炎天下を駆けた。

 36-41キロは高低差最大30メートルの上り基調とされるが、意外にも険しい道のりという感覚はなかった。コースの両脇には大学のビルキャンパスなどがあり、想像以上に日陰の箇所も多い。気温の高さは疑いようがなかったが、直射日光がない分、走りやすさもあった。

 ゴールの新国立競技場にたどりついたのは、午前8時半前。気温は31・1度、湿度は68%だった。試走中はコースの把握や計測で手いっぱいだったため、給水する余裕はなかった。走り終えて自動販売機で買った清涼飲料水は、いつにも増しておいしかった。 (鈴木智紘)

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  • 40キロ手前にある靖国通りの富久町交差点。200メートル弱の上り坂で、終盤の勝負どころとなる
  • 東京五輪のマラソンコースになっている皇居周辺で、ランニングする鈴木智紘記者=東京都千代田区(撮影・桐原正道)