2019.7.14 19:45

内村航平が逆襲へ、東京五輪は「かなえられる夢以上」/体操

内村航平が逆襲へ、東京五輪は「かなえられる夢以上」/体操

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東京五輪
内村航平
セルフプロデュースした東京都内での「親子大運動会」の閉会式で、優勝チームの子供に優勝旗を贈った内村

セルフプロデュースした東京都内での「親子大運動会」の閉会式で、優勝チームの子供に優勝旗を贈った内村【拡大】

 体操男子個人総合で五輪2大会連続金メダルの内村航平(30)=リンガーハット=が14日、東京都内でのイベントに参加し、両肩痛による不振からの巻き返しを期した。

 無邪気な笑顔が心身の充実ぶりを物語った。けがからの復活を期す絶対王者は、イベントに参加した親子の前で鉄棒を握った。披露したのはD難度のコバチ。誰よりも高さを出せると自信を持つ離れ技だ。普段使用する器具と異なることもあり、2度挑んで失敗に終わったが、参加者に約束した。

 「これを東京五輪でやりたい。成功させます」

 両肩痛の影響もあり、4月の全日本選手権で予選落ち。10月の世界選手権(ドイツ・シュツットガルト)代表から落選した。当初は腕立て伏せもままならなかった。固まった筋肉をほぐすため生理食塩水の注射で治療し、今はほとんど痛みがない状態だ。患部への負荷が大きいつり輪を除き、5種目を演じられるようになった。

 次第に前向きになった気持ちは、2020年東京五輪への思いを示す言葉に表れる。全日本後は「夢物語」と自嘲気味だったが、6月下旬の公開練習では「かなえられる夢」と表現した。今は「間違いなく、かなえられる夢以上になっている」。まずは8月の全日本シニア選手権(福井)での復帰を目指し、練習の強度を高めている。

 イベントを行ったのは、24日で開幕まで1年となる五輪の舞台となる有明だった。「あと1年ちょっとで五輪がある。そこでみなさんに勇気と感動を与え、次の世代には五輪に出たいと思わせられるように頑張りたい」。キングの逆襲がここから始まる。