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村田、圧勝リベンジ王座!反省生かし猛ラッシュで涙の2回TKO/BOX

村田、圧勝リベンジ王座!反省生かし猛ラッシュで涙の2回TKO/BOX

2回、村田(右)が猛攻でブラントの顔面をとらえてTKO勝ち。9カ月ぶりの再戦で雪辱を果たした (撮影・甘利慈)

2回、村田(右)が猛攻でブラントの顔面をとらえてTKO勝ち。9カ月ぶりの再戦で雪辱を果たした (撮影・甘利慈)【拡大】

 プロボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ(12日、大阪市のエディオンアリーナ大阪、観衆=6500)壮絶な打ち合いを制し、リベンジだ。前王者で同級4位の村田諒太(33)=帝拳=が王者のロブ・ブラント(28)=米国=を2回2分34秒TKOで下し、9カ月ぶりに王座を奪還した。世界王座陥落後の直接再戦で返り咲いたのは、国内所属選手で3人目(4度目)。不死鳥のようによみがえった村田が、世界でも層が厚いミドル級で新たな道を切り開く。

 衝撃の完勝劇に満員6500人のボルテージが最高潮に達した。圧巻の2回TKO。開始からブラントに立ち向かった村田は王座奪還を果たして右拳を高々と突き上げ、涙をにじませた。

 「今回は絶対に負けたくなかった。(序盤から攻めるブラントの)あんな出方に面食らったけど、この試合が最後という気持ちがあって後悔したくなかった」

 昨年10月に米ラスベガスでブラントに判定負けして王座から陥落し、負けたら引退する覚悟で臨んだ再戦。不死鳥のようによみがえり、再びベルトを腰に巻いた。

 9カ月前は相手の速さに翻弄され、手数の多さに圧倒された。その反省から、「打ち合って逃げたらチキン」と応酬。ひるまず前に出て、手数を増やして攻め続けた。

 2回開始直後には「ムラタコール」が巻き起こる。会場は奈良市出身の村田が生まれ育った関西。腰を低く構えて左ボディーを重ね、1分過ぎに右ストレートでダウンを奪う。起き上がった相手にボディー、アッパーを放ち、王者の表情が変わったのを見て「(相手の)心を折れた。勝ったと思った」。ふらつくブラントに、主審が試合を止めた。

 屈辱の王座陥落後、一時は引退を覚悟した。だが、昨年12月に現役続行を表明し、4月にブラントとの再戦を発表。リベンジを誓った内心で「不安がないわけない。不安があるから頑張れるし、成長できる。ファンに共感してもらえる」と自身を奮い立たせた。

 この期間に過去のボクシング人生を回想した。高校、大学、帝拳ジムに在籍し「こんな僕に居場所をくれた。チャンスをくれてありがとうございます」と感謝の思いを抱くようになった。勝利と同時に、人間的な成長も実感した。

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  • 前回敗れた“宿敵”からダウンも奪う完勝でリベンジだ
  • 復活を遂げ、村田は感極まった表情を見せた
  • 1R、ブラントを攻める村田諒太(右)=エディオンアリーナ大阪(撮影・甘利慈)
  • 2R、ブラントのボディーを攻める村田諒太(左)=エディオンアリーナ大阪(撮影・甘利慈)
  • 村田諒太・プロ全成績
  • プロボクシング・日本選手のミドル級世界戦成績
  • 2R、ブラントからダウンを奪う村田諒太(右)=エディオンアリーナ大阪(撮影・甘利慈)
  • 2R、勝って喜ぶ村田諒太=エディオンアリーナ大阪(撮影・山田喜貴)
  • 終了後、お互いを称え合う村田諒太とロブ・ブラント=エディオンアリーナ大阪(撮影・山田喜貴)
  • 2R、ブラントにTKO勝利した村田諒太=エディオンアリーナ大阪(撮影・甘利慈)
  • 2R、ブラントにTKO勝利した村田諒太=エディオンアリーナ大阪(撮影・甘利慈)
  • 勝利した村田諒太=エディオンアリーナ大阪(撮影・甘利慈)