2019.7.13 05:00

【矢尾板貞雄】村田、練習をリング上で再現 拳四朗は相手をよく見ていた

【矢尾板貞雄】

村田、練習をリング上で再現 拳四朗は相手をよく見ていた

 プロボクシング・ダブル世界タイトルマッチ(12日、エディオンアリーナ大阪、観衆=6500)村田は練習してきたことを忠実にリングで表現した。ブラントが打ち合ってきたところをうまく外し、徹底的にボディー狙い。ガードが下がったところをすかさず左アッパー、右フックと先手、先手で攻められたのが勝因だろう。相手は慌てて手数をさらに増やしてきたが、ボディーを狙い続けたところに冷静な判断が光った。

 9カ月前の敗戦を生かした。相手がどういう攻め方をするか研究し、プランを立てた。村田陣営の作戦がはまり、ブラントを封じ込めた。最後は右ストレートがいい感じで相手をとらえた。

 終始、村田のペースで進んだ一戦。こういう闘い方ができれば、今後も防衛ができるはずだ。

 拳四朗はタコニンのペースに引き込まれず、完勝した。日本で闘う海外選手は自分のペースに持ち込もうと必死になるが、拳四朗は落着いて相手をよく見ていた。

 サウスポーの相手のストレートをかわすと、右ストレートからボディーを攻め、3回からはアッパーやストレートが面白いように決まりだした。チャンスをつかむのがうまく、最後は完全に自分のペースでTKOまで持ち込めた。 (サンケイスポーツ評論家)